3日目の予定はワイナリーの見学とサファリ観光になっていた。
先にケープタウンから車で30分ほど南に行ったところにある「グルートコンスタンシア」ワイナリーで見学と試飲をした。
このワイナリーは南アフリカ最古のワイナリーで、現在では最も小さいワイナリーとしても有名らしい。
試飲は5種類で、赤、白、デザートワインなど。
ナポレオンも愛飲したといわれるデザートワインは、マスカットフレーバーだった。
ワイン好きの人には良かったかもしれない。
南アフリカはワインの輸出にも力を入れていて、最近ではアジアにも販路を拡大しているらしい。
ワイナリーのぶどう畑はきれいに整備されていて通路側にはバラが並んで植えられていた。
バラが植えられている理由は、アブラムシはぶどうよりも先にバラに付くからすぐに分かるということで、日本人が考案した方法だということだった。
次はサファリ観光。
高速道路を2時間走り、「アキーラ私営保護区」に動物を見に行った。
ここには大型野生動物のビッグ5(ライオン、ゾウ、サイ、ヒョウ、バッファロー)が生息しているらしく、バスからオープントップの4WDに乗り換え、2時間半あまりブッシュを走り、動物を探して回る。
「ゲームドライブ」というらしい。
回りはブッシュと泥の水たまり、このような場所4WDでをずっと走り回った。
走り出してすぐ、水たまりの中にカバが数頭いた。
ドライバー兼ガイドさんは英語で説明してくれた。
分かりやすいようにゆっくりと話してくれたが、車の音が大きくてあまり聞き取れなかった。
それでも走り回っている内に、遠くの方にサイ、ゾウなどが見られた。
ライオンだけは別の地域にいるらしく、フェンスがしてあり、鍵を開けて入って行った。
やはり危険なのかな?
数頭いたが寝ていた。
雨も降っていたからか思ったように動物も出てこなかったようで、何もいない場所をずっと走り続けていた時間の方が長かった。
テレビなどでアフリカのサファリなどの画面を見るが、そのイメージがあったので、ちょっと違ったかな? などと思った。
3日目の予定を終え、明日は帰国の日になった。
このツアーは6日間の日程だったが、往復の飛行機で3日かかってしまうので、実際には3日間しか観光できなかった。
それでも見どころはすべて回ったと思う。
実はこのツアーの参加は今年1月末、その頃は香港で民主化のデモもあり、香港経由は心配だったが、そこはどうにか無事だった。
それよりも戻ってすぐ、2月になって新型コロナのために香港空港が閉鎖されたとニュースが流れた。
間一髪で難を免れたのはラッキーだった。