別府の地獄巡りで一番大きな「海地獄」、ちょっと珍しい「鬼石坊主地獄」、種類の多い「かまど地獄」の次に回ったのがすぐ隣にあった「鬼山地獄」。
入り口にあった鬼のモニュメントが何だか一昔前の観光地のような感じだった。
[鬼山地獄]
ここは、温泉そのものよりも、ワニ園として有名で、コンクリートの囲まれた池でワニを飼育していた。
飼育には温泉熱を利用しているらしい。
温泉の湧く池もあったが、特に見どころがないため、ワニで集客しているのかも。
そして2分ほど坂を下った先にあったのが「白池地獄」。
和風庭園のある落ち着いた雰囲気の地獄で、池は緑に囲まれた幻想的な青白い色をしていた。
このお湯は95°もあり、噴出時には無色透明で、池に入ると青白い色になるとか。
園内には少し小高い場所があり、池の全体がきれいに見えた。
こちらでは熱帯魚を飼育していた。
[白池地獄]
このエリアの地獄はすべて回ったので、鉄輪のバス停まで歩き、次のエリアまで10分ほどバスで移動した。
ここで驚いたのはバスのアナウンスに英語と韓国語が使われていたこと。
それだけ韓国からの観光客が多いのかも。
確かに地獄巡り中に会ったのはほとんど韓国人ばかりだったし、大分空港には韓国との直行便もあったのだから。
さて、次のエリアには2ヶ所の地獄がある。
バスを降りたのは「血の池地獄」の停留所。
何とも物騒なネーミングだが、池の赤い色から名付けられたのだと思う。
1300年以上も前から存在する日本で最古の天然地獄で、奈良時代に書かれた「豊後国風土記」には"赤湯泉”と記されているらしい。
赤と言うよりも赤茶色で、お湯に含まれている酸化鉄によって色が付いているようだ。
入ってみると大きな池が一つだけあった。
売店にこの赤い熱泥で作った皮膚病薬が売っていた。
[血の池地獄]
最後はすぐ隣にある「竜巻地獄」。
ここは間欠泉だけ。
間欠泉は吹き出す時間が決まっていた。
たまたま行った時はほんの数分で間欠泉が吹き出す時間だったから良かった。
待ち時間が多いようならば、受付で確かめてから隣の血の池地獄と合わせて効率よく回ればいいかも。
[龍巻地獄]
このようにして全部の地獄を回ったが、初めてならばいいが、2度目、3度目となると、本当に見たい場所だけ個別チケットを買って入場すればいいのじゃないかとも思った。
別府では定期観光バスで地獄巡りも出来る。
毎日運行していて、予約なしでも大丈夫。
ガイドさんの詳しい案内付きで、約3時間ですべての地獄を回れるので、自分で動くことが出来ない人にはオススメ。