日々是好日

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台湾周遊⑤ 高雄から台北へ

2021-02-16 07:00:00 | 海外旅行

ツアー最終日だった。

朝から高雄観光に出かけた。

前日に行けなかった「蓮池潭」へ。

ここは名前の通り、蓮の花が咲く人造湖で、その周辺一帯が公園になっている。

清朝時代に孔子廟が建てられ、その時に廟に面した池に蓮の花が植えられたのが由来らしい。

ここで最も有名な観光スポットが、虎と龍が出入口になった2つの塔、「龍虎塔」だがこれはそんなに古いものではないらしい。

多分観光客が多いので、観光用に後になってから造ったのだと思う。

湖の中に7階建ての2つの塔を建て、その間に短い橋を架けて、両方の出入り口に虎と龍をそれぞれ配し、観光客がその中へ入れるようになっていた。

中国風味満載で、テーマパークのアトラクションのようにも見える。

決まり事は龍の方から入り、虎から出る。

こうすれば幸運に恵まれ、悪運を避けられるとか。

 

 

龍の入り口から入ったら胴体部分はきらびやかな陶磁器で描かれた絵が壁いっぱいに飾られていた。

そのまま塔に上って全体像や付近の風景を見ることもできたが時間の関係で上らず、そのまま虎の出口から出てしまった。

龍と虎の口まで行く間の橋はここも「九曲橋」だった。

ジグザグと9回折れ曲がっていて、聞くところによると、悪魔は真っ直ぐしか歩けないので、橋を曲げてあると。

 

橋の手前にはきらびやかな建物があった。

保生大帝を祀った道教寺院「慈済宮」で、祀られている神様が医者なので、ここでは健康や病気からの快復を祈願するらしい。

 

[慈済宮]

[露天]

慈済宮の前には果物などを売っているお店が並んでいた。

果物まで色が鮮やかだった。

 

朝からきらびやかでゴテゴテした中国を思いっきり見せられて、疲れてしまいそうだった。

でも、池の中の蓮の花を見てホッとした。

良い悪いは別として、やはり日本人と根本的に違うと思った。

 

 

蓮池潭で30分ほど遊んでから台南へ移動した。

台南では2ヶ所の観光が予定されていた。

 

1ヶ所目が「赤崁樓 (せきかんろう)」

赤崁楼は台南で最も古い史跡で、1600年ごろの台湾がオランダの統治下にあった時のもの。

重税などに不満を持った台湾人がオランダ人を襲ったのだが、鎮圧されてしまい、数千人もの台湾人が亡くなったらしい。

こういった事件があったので、オランダ人たちは二度と攻撃されないよう、身を守るために頑丈な城、「赤崁楼」を建てた。

その当時の建物は全壊してしまったが、清朝時代に残った城の基礎の上に新しい建物の「海神廟」と「文昌閣」を建てた。

現在はそれが「赤崁楼」となっている。

 

 

 

門を入るとすぐに見えてきた、台湾の英雄、鄭成功と家臣の像。

鄭成功はオランダ支配から台湾を解放に導いた民族的英雄。

 

 

石碑の台になっている亀に似ているのは、贔屭(ひき)と呼ばれる中国の伝説の生き物。

 

台南での見学2ヶ所目は「延平郡王祠」

民族の英雄、鄭成功を祀ってある祠で、日本統治時代は開山神社という名の神社だったらしい。

 

[延平郡王祠]

ここで鄭成功の母親が日本人だったと知った。

 


「鄭成功」のこと

中国人海商で平戸を根拠地として活動した鄭芝龍(ていしりゅう)を父に、平戸川内の田川マツを母に1624年7月14日平戸で生まれました。

幼名を福松、中国名を鄭森と言います。

鄭成功は、わずか7歳で単身海を渡り、21歳の時、明の隆武帝より明王朝の国姓「朱」を賜ったことから、人々は彼を「国姓爺」と呼びました。

後に清朝との戦いの中、父芝龍が清に投降しますが、鄭成功は「抗清復明」の旗印を揚げ不利な戦いを続ける中で、台湾に進攻し占拠中のオランダ人を追放しました。

その後、政府を設置し法律を定め、開拓を行い、民を養い大いに時運の挽回を図りますが、ついに病のために1662年39歳で亡くなりました。

長崎県平戸「鄭成功記念館」HPより

 


延平郡王祠の後は途中に1ヶ所だけ寄り、後は直行で台北へ向かった。

寄った場所が「嘉義北回帰線標誌」

台湾には、台湾海峡側にある嘉義市と太平洋側の花蓮県静浦を横断するように北回帰線(北緯23.5度)が横切っている。

それで北回帰線が通過している主な自治体はそれぞれが北回帰線標誌を建てている。

嘉義にある「嘉義北回帰線標誌」もそのうちの一つで、ここには歴代の北回帰線標誌が展示されていた。

地球の太陽に対する傾きは一定でなく、少しずつずれているために北回帰線を表す標柱がいくつか建てられたようで、6代目まであるらしい。

1~5代目までは日本統治時代に作られて、戦後作られたのは6代目だけだとか。

 


 

毎年夏至になると太陽が北回帰線上に直射するので、正午には影がなくなる現象も見られるらしい。

そして、この北回帰線を境に北側は亜熱帯、南側は熱帯の気候になるとのことだった。

 

これですべての観光地は見終わった。

あとはところどころで休憩をとりながら、台北に戻るだけだった。

 

今回のツアーのガイドさんは話し好きの人らしく、バスの中でも色々なことを話してくれた。

台湾人が尊敬している日本人技師の八田與一(はったよいち)のこと。

彼は台南市に烏山頭(うさんとう)ダムを建設したのでダム周辺は台湾最大の穀倉地帯になっていて、今では台湾の教科書に載るほどの人だとか。

台湾では○○のお店のパイナップルケーキが美味しいとか、飲茶なら○○店などがオススメだとか。

せっかくオススメしてくれたので、台北に戻ってからすぐにそのお店にパイナップルケーキを買いに行って食べてみた。

でも、やっぱり日本のケーキには勝てないと思った。

 

こうして台湾周遊の旅は終わった。

 

「台北で見かけた花」

歩いていて普通に見かけた花は、鮮やかな花が多かった。

 

[モクセンナ]

 

[オオベニゴウカン]

 

名前は分からないが、ノウゼンカズラに似ていて、葉が大きい。

 

 

コメント
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