台湾3日目は周遊ツアーに参加した。
ツアーの係員がホテルまで迎えに来てくれ、マイクロバスでの移動だった。
最初に台中市にある「宝覚禅寺」まで約2時間半。
台中にはあまり見どころはないようで、宝覚禅寺だけ見た。
ここは金色の大仏様があることで有名なお寺。
[宝覚禅寺]
[大悲講堂と友愛鐘楼]
日本のお寺とはちょっとイメージが違っていた。
木造の日本式のお寺を、大きな建物で覆ってあった。
そして道路からも見えた大仏様。
大仏というか七福神の大黒様や布袋様を大きくしたような感じだった。
顔がにこやかで、思わずこちらも微笑んでしまいそうだった。
このお寺の境内には台湾人の住職が建てた、戦死した日本人の慰霊塔があった。
説明によると、今でも現地に住んでいる日本人が管理しているとか。
次は台中から日月潭(ユーリエタン)へ。
「日月潭」は、台湾の3大観光地の1つにもなっていて、台湾最大の淡水湖。
標高が750mほどの場所にあり、高原のリゾート地としても有名な場所になっている。
この湖は、朝夕に霧が立ちこめることがあり、日の出のころが一番美しいとされている。
そして景色の美しさはもよとり、陽の具合で水の色が変わって、紺碧になったり翡翠色になったりするらしい。
ガイドさんによると、湖の西側に拉魯島が浮かんでいて、島の東側が太陽、西側が三日月の形にみえることから日月潭と呼ばれるようになったと。
この湖の北側には「文武廟」があった。
学問の神、孔子と武の神、関羽、岳飛を祀っている廟で、三殿に分かれていて、各殿の門扉の極彩色の絵、オレンジ色の屋根、赤い柱などは中国的な豪華さを感じた。
[文武廟入り口]
[文武廟から見た日月潭]
[文武廟の屋根と日月潭]
[文武廟内部・関羽と岳飛]
関羽(赤い顔)は台湾の他の廟でもよく見かけた。
関羽は武人でありながら算盤を発明したと言われていて、商売の神様にもなっているらしい。
この後はタロコ(太魯閣)渓谷に向かうのだが、途中の道路沿いに面白いものを見つけた。
ところどころ、道路の両側に明るいネオンで飾られた小屋があった。
例えると、昔流行ったトラック野郎の電飾でギラギラしたトラックのような感じの小屋といったイメージを思い浮かべるといいかも。
ガイドさんに聞いてみると台湾の「ビンロウ販売所」で、この辺りや台湾南部の道路ではよく見られるらしい。
ビンロウとは?
漢字では「檳榔」と書き、ヤシ科の植物。
ビンロウの実は悪魔の実といわれていて、麻薬のような効果があるので、眠気覚ましになるらしく、主に長距離の運転手さんたちが買うらしい。
噛んでいるうちに口の中が真っ赤になるのが縁起がいいとか金運がいいとか言われている。
特に違法でもないようで、台湾では普通に売られている。
台湾の街を歩いていると、道路が汚れているのを時々見かけた。
これはビンロウを噛んだ時に出る水分を吐き出した汚れだとか。
それよりもその販売所ではきれいなお姉さんが店番をしていると聞いたのだが・・・
何となく、秋田県の山の方をドライブしているときによく見るババヘラアイス売りと、被ってしまった。
そして「タロコ渓谷」。
ここは台湾の原住民「太魯閣族(Taroko Tribe)」が住んでいたところで、大理石でできた切り立った岩盤と川の流れが美しい大渓谷。
ここでは遊歩道を歩いたり、景色の良い場所ではバスを止め、写真タイムなどがあった。
[長春祠]
タロコ渓谷を通る道路は花連と台中を結んでいて、工事中に亡くなった人たちの慰霊のための廟。
[燕子口]
覆い被さった大理石でできたトンネルのような場所を歩いている時に見えた。
大理石の絶壁にいくつか穴があいていて、その中に燕が住んでいるらしい。
「燕子口歩道」と名が付いていた。
このエリアは雨が降った翌日などは、落石が発生するらしく、ヘルメットの無料貸し出し所もあった。
2017年9月には日本人が落石事故にあったと聞いた。
この日の観光は終わり、花蓮のホテルに入った。
[統帥大飯店]
このホテル、英語では「MARSHAL HOTEL」。
MARSHAL------「保安官、司令官、元帥」という意味らしい。