映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ウエディング  ロバートアルトマン

2010-09-06 04:53:28 | 映画(洋画 89年以前)
登場人物が多い映画を撮ることで有名なアルトマン監督の作品だ。イタリア系とアイルランド系のある大富豪同士の結婚式会場で繰り広げられる人間模様を描く。小さなドラマをいくつもつくる。混乱しそうであるが、この映画の場合はそうでもない。

イタリア系の富豪の息子とアイルランド系の富豪の娘による教会での結婚式からスタートする。それぞれのファミリーが一堂にそろい、大豪邸の中でパーティーが開かれようとするが、祖母が家の中で突然息を引き取ってしまうあたりからドタバタが始まっていくが。。。

ロバートアルトマン監督は今回も50人近くの登場人物にセリフを与えて、小さなストーリーをいくつもつくる。あちらこちらの会話の場面を刻んでいく。でもこの映画の場合はそんなに複雑にはなっていない。ほとんどが色恋沙汰ばかりで面倒な話が少ないからだ。
しかし、本来キーになるのは二人の結婚なのであるが、それが柱という訳でない。両方の親族を入り乱せていく。柱が柱でない分、何かに重点が置かれず中途半端な印象を持った。私自身はティムロビンス主演の「ザ・プレイヤー」がアルトマン作品では一番だと思っている。あの映画の中では、いつも通り登場人物は多いが、ティムロビンスの殺人劇を主軸に置いていたので、彼の心の動きという柱が出来ていたからうまくいったのだと思う。

たぶんイタリア、アイルランドそれぞれの人種の背景がもう少し理解できるなら、面白いと思える映画なのかもしれない。

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