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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「スパイの妻」蒼井優&高橋一生&黒沢清

2020-10-21 20:09:23 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「スパイの妻」を映画館で観てきました。


「スパイの妻」はベネチア映画祭で黒沢清が監督賞を受賞した作品、コロナ騒ぎでちゃんと公開できなかった「ロマンスドール」でもコンビを組んだ蒼井優&高橋一生が主演である。昭和15年から16年の神戸を舞台に国家としての重要機密を漏らすスパイ嫌疑をかけられた夫婦の姿を描く。

でもよく意味がわからない映画である。当初1時間近くは緩慢でむしろ眠いくらい、その後に主題のスパイ行為が何かとわかる場面がある。そこからテンポがよくなるが、蒼井優演じる妻聡子の動きがかなり不自然、何考えているのかわからない。しかも、日本史的に見てもこんなことありうるの?というシーンが続く。歴史的考証はいいのであろうか?映像処理はうまいし、2人と憲兵を演じた東出昌大の演技はいいと思うけど、何か変だなと最後まで感じさせる作品だった。

一九四〇年。少しずつ、戦争の足音が日本に近づいてきた頃。
聡子(蒼井優)は貿易会社を営む福原優作(高橋一生)とともに、神戸で瀟洒な洋館で暮らしていた。
身の回りの世話をするのは駒子(恒松祐里)と執事の金村(みのすけ)。
愛する夫とともに生きる、何不自由ない満ち足りた生活。


ある日、優作は物資を求めて満州へ渡航する。
満州では野崎医師(笹野高史)から依頼された薬品も入手する予定だった。
そのために赴いた先で偶然、衝撃的な国家機密を目にしてしまった優作と福原物産で働く優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)。
二人は現地で得た証拠と共にその事実を世界に知らしめる準備を秘密裏に進めていた。

一方で、何も知らない聡子は、幼馴染でもある神戸憲兵分隊本部の分隊長・津森泰治(東出昌大)に呼び出される。
「優作さんが満州から連れ帰ってきた草壁弘子(玄理)という女性が先日亡くなりました。ご存知ですか?」


今まで通りの穏やかで幸福な生活が崩れていく不安。
存在すら知らない女をめぐって渦巻く嫉妬。
優作が隠していることとは――?(作品情報より引用)

1.スパイ行為とは?
偶然目撃した国家秘密とは、満州で日本人が中国人を人体実験に使ってペスト菌を注入しているという話である。いくら薬の商社にいたからといってこの行為を偶然見つけるということはありえないと思う。しかも、人体実験に関わる国家秘密を一人の憲兵隊長がわかるわけがないということがある。それに加えて、この行為は異常であるから全世界に知らしめるという夫福原の行動自体が不自然。何でそんなことする必要あるの?という感じである。この脚本はどうみても弱い。


2.意味不明の聡子の動き
主人から満州で人体実験を見てしまったということを聞き、これを夫が公表するなら自分も危ないと金庫から証拠書類を取り出して聡子は憲兵部隊長津森に渡す。夫が異常だからまあ普通でしょう。


津森はおいの竹下を爪を剥がす拷問をするが、夫にはさほどの危害を与えない。これって変じゃない。悪名高き憲兵らしくもない。そのあとで、聡子は残った書類をもってあなたと一緒にアメリカに行こうと言う。だったら、憲兵隊にいわなきゃいいじゃない。このあたりの意味がまったくわからない。ストーリーは最後までずるずる続く。今でも意味不明である。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2023-12-30 15:01:55
今映画を観ていて、ホント変でわっかんないですよね…

話がおかしい。これよくこのままの話でいったなって。。
蒼井優がチクりに行ったせいで爪剥がし拷問、刑務所行きになってんのに蒼井優は宝石買って喜ぶとかありえない。アタマの中が変な夫婦…

いやムリだわ。ムリな話。こんなんよくこのまま映画化したよ!
返信する
確かに変 (wangchai)
2023-12-30 16:32:16
コメントありがとうございます。

映画観てからずいぶん経つけど、おっしゃる通りこの映画確かにおかしい場面が多すぎですね。

憲兵の東出昌大も普通だったら坊主頭でしょう。この時期こんなスマートな頭のはずがない。この映画の評価が高いのは今もって不思議です。
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