映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

セルラー キム・ベイシンガー

2010-01-16 06:00:19 | 映画(洋画:2000年以降主演女性)
大好きなキム・ベイシンガーの作品なのにジャケットの雰囲気がホラー映画のように思えて観ていなかった。でもこれはなかなかのアクション映画の傑作だ。トランスポーターのジェイソン・ステイサムを極悪警察官にしたて、脇役の鑑のような怪優ウィリアム・H・メイシーを老警察官役にして思いっきり活躍させる。スピード感とテンポのよさに驚く。

ロスの高級住宅街に住む富豪の妻キム・ベイシンガーは高校の生物の教師。彼女の家に突然暴漢が乱入し、メイドを殺してキムを誘拐する。暴漢たちのリーダーはジェイソン・ステイタムだ。屋根裏の部屋にキムを監禁した後、ジェイソンは部屋にある電話をぶち壊して彼女が外部と連絡が取れないようにする。一人になったキムは壊れた電話のコイルをつなぎ合わせて、発信させる。電話がつながったのはのんきな若者の男性だ。キムは助けてくれと叫ぶが、男性は携帯電話の相手が冗談で話していると思う。ところが電話の先のざわめきにこれは本当の誘拐だと感じ、警察に飛び込む。そこにはウィリアムメイシー巡査がいる。忙しそうにしている彼はとりあわないが。。。。

映画のテンポが良い。文明の利器携帯電話を使って、登場人物をロスの街を縦横無尽に走らせる。キムはやっとの思いで壊れた電話を修復するが、会話が切れてしまうともうつながらない。しかも、相手先の携帯電話は電池切れになったら使えない。交信が途切れるかどうかとハラハラさせる。ジェイソンの親分リュックベッソン映画ばりのハラハラである。
監督はスタントマン出身だという。であるからファイティングシーンもカーチェイスもなかなかの迫力である。それも見ものだ。

キムベイシンガーは恐怖を連想させる映画がお得意である。でもここではあまり目立たない。良い味を出しているのは携帯がつながった相手クリス・エヴァンスとウィリアム・H・メイシーだ。メイシーはすっとぼけたような顔をしているので、個性派監督に好かれる。「マグノリア」「ブギーナイツ」のアンダーソン監督や「ファーゴ」のコーエン兄弟などだ。海藻パックで顔を塗ったりして、いつものおバカキャラかと思わせながら、はっとさせられるようなガンアクションを見せる。むしろここではアクションのプロであるジェイソン・ステイサムを食っている。ここまで活躍するとはびっくり。
そういう意外性もあるからこの映画スパイスが効いて面白いのであろう。

ここで何度も書いているが、ロス市警の警察官ってなんでこうも汚職で映画に取り上げられるのであろう?

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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その通りですね! (erabu)
2010-01-16 22:07:40
>でもこれはなかなかのアクション映画の傑作だ。
全くの同感です。

テンポの良いスピード感が印象に残りました。
キム=ベーシンガーとジェイソン=ステイサムが見事な演技をしていたと思います。

ラストの爽快感は今でも蘇ります。
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おすすめアクション映画 (wangchai)
2010-01-17 12:20:34
erabuさん

今パソコン開いて気がつきました。コメントとトラックバックありがとうございます。erabuさんもお気に入りだったんですね。

もし誰かに2000年代のアクション映画で何かおすすめない?といわれたら絶対にこの作品推薦します。

テンポの速さといい、次から次に出てくるアクション場面のネタの多さに正直驚きました。

またよろしくお願いします。
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