映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「からかい上手の高木さん」永野芽郁&今泉力哉

2024-06-03 21:22:40 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「からかい上手の高木さん」を映画館で観てきました。


映画「からかい上手の高木さん」は、山本崇一朗の漫画を今泉力哉監督が永野芽耶主演で映画化した作品。今回初めて知った作品でもちろん原作は未読。何より今泉力哉監督の新作だとすぐ観に行かなければならない。前作「アンダーカレント」は、脚本にも恵まれた。真木よう子の好演で2023年公開作品の中でも、自分が好きな1つである。予告編を見て、海辺の街にたたずむ永野芽郁がいい感じに見えた。

島の中学校で2年生の担任を受け持つ西片(高橋文哉)は,教頭(江口洋介)から教育実習生の面倒を見てくれと依頼をされる。ちょうどその時昔の同級生の高木さん(永野芽郁)から電話をもらっていた。すると、学校内で3週間教育実習を受け持つ美術教員として高木さんに出会い西片は驚く。

中学の時同級生だった高木さんに西片はいつもからかわれていた。ところが、高木さんはパリに行ってしまう。密かに恋心を抱いていた西片は久々の再会に喜ぶが、自分の気持ちは胸の内にとどめていた。


永野芽郁はかわいくて,バックに映る小豆島の風景はきれいだった。ただ、ダラダラ感が強く残念だった。

今泉力哉監督の作品を見るときは,超絶長回しは覚悟しなければならない。それでも,前作「アンダーカレント」はいつもよりも脚本がまとまっていて、ダラダラ感が少なかった気がする。正直今回はちょっと間延びしすぎた

「愛はなんだ」では江口のり子の使い方がうまくストーリーが引き締まったが,「街の上で」は下北沢の若者を描くのに、気にくわない登場人物も多くダラダラ感が強すぎた。あんまり好きではない。逆に「猫は逃げた」展開が絶妙で好きだ。今泉力哉監督の作品には、個人的に好き嫌いがずいぶんでる。今回は映画としては凡長な感触を受ける。


もともと田舎の海辺の街の映画は風景は抜群に良いのに,ネタが少なく話の内容がいまひとつ盛り上がりに欠けるケースが多い。途中も、最近の日本映画に多い無駄に長い時間が流れていた。この映画もおもだった内容は映画が終わる30分前には終了していた。そこからが長かった。おそらくこの長回し部分については賛否があるだろうが,僕自身はやりすぎと感じる。

ただ、永野芽郁は彼女自身が持つ魅力を最大限に我々に見せつけてくれた。高橋文哉に向かって、いたずらっぽく微笑む姿も素敵だし,結婚式のシーンで,ブーケをめぐって、高橋文哉がプールに飛び込むシーンがある。追いかけてプールに入る永野芽郁がなんて可愛いことか。それについては感謝したい。


残念ながら,香川県に行ったことがあっても,小豆島には行ったことがない。途中で小豆島と言う固有名詞が出てはいない。小豆島からは高峰秀子の名作「二十四の瞳」を生んでいる。永野芽郁がロケで映し出されるそれぞれの場面は実に素晴らしい景色であった。登校拒否の少年と一緒に小さな山を登り、上から海を眺める景色の美しさは絶品である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画「告白(コンフェクション... | トップ | 映画「あんのこと」 河合優... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(日本 2019年以降主演女性)」カテゴリの最新記事