映画とライフデザイン

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映画「あまろっく」 江口のりこ&中条あやみ&笑福亭鶴瓶

2024-04-20 21:13:19 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「あまろっく」を映画館で観てきました。


映画「あまろっく」は江口のりこ主演の尼崎を舞台にした人情コメディーである。監督は中村和宏。私の妻は尼崎生まれで、小学校高学年までそこで育った。以前一緒に尼崎に行った時,阪神尼崎駅近くの古典的な商店街に驚いた。昭和にタイムスリップしたかのようだった。妻の生家の近くの風景が,映るので、気になっていた映画である。加えて、自分は江口のりこのファンで「ソロ活女子のススメ」が特に大好きだ。早速映画館に向かう。

京大を出て大手総合研究所に勤めていた主人公近松優子(江口のりこ)は現在39歳、会社で理不尽なリストラにあって尼崎にある実家に戻った。母(中村ゆり)は既に亡くなっていて,町工場を営む父親近松竜太郎(笑福亭鶴瓶)と一緒に住むことになった。ある日、父親から再婚しようと思ってると聞き承諾したが,連れてきたのは20歳の早希(中条あやみ)だった。市役所に勤める早希は育った家庭環境もよくなく、一家団欒に憧れていた。3人の共同生活が始まる。


ストーリーは単純にはいかず、面白かった。
たまにこういう日本映画を観るのはたのしい。演技巧者の江口のりこや笑福亭鶴瓶は、当然安定感があるが,中条あやみも、この2人を相手に堂々とした演技を見せてくれる。よかった。もし仮に本当に同じようなことが起きるなら,誰もがびっくりするだろう。娘優子は年齢相応の女性を連れてくると思っていた。最初は連れ子かと間違える。お嫁さんになった早希は一生懸命優子に近づこうとするが、なかなか受け入れられない。

やがて,大きな異変が起きる。父親の竜太郎が突如亡くなってしまうのだ。この映画は3人の生活を描いていくのかと思ったら,唐突に亡くなるのだ。結局2人で住むことになる。様々なできごとが起きていく。

しかも、竜太郎が亡くなっていたにもかかわらず,早希は妊娠してしまうのだ。


江口のり子演じる優子は、子供の頃から周囲と馴染めない性格であった。会社に入っても同様である。できない男を罵倒する。京大出のエリート社員だったにもかかわらず,リストラにあってしまう。近所のおばさんの息子が30代で、同じ京大出の独身ということで,お見合い話が出てくる。ボート部の選手だった優子の姿を知っていたお見合い相手が,裕子に関心を示す。この恋の行方も見どころの1つである。


飄々とした江口のりこのキャラは「ソロ活女子のススメ」に通じるものがある。長身の江口のりこに引けをとらないモデル出身の中条あやみの2人が並ぶと周囲が小さく見える。


バックに映る尼崎の風景は,いかにも庶民的で親しみが持てる。竜太郎が町工場の社長で、鉄工所や竜太郎が通う銭湯なども大衆的だ。昭和の匂いをプンプンさせる商店街も何度も出てくるし,阪神尼崎駅も登場する。観光名所の1種として尼崎城というのがある。今回は尼崎城で優子がお見合い相手とデートするシーンが何度も出てくる。あまろっくというのは、台風などでの水害に悩まされてきた尼崎を守る水門である。工場のベテラン工員役が佐川満男と知り、懐かしくなったが、訃報に接して驚いた。

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