映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

アリスの恋  

2011-08-25 06:03:31 | 映画(洋画 89年以前)
n「アリスの恋」は1974年のマーチンスコセッシ監督のロードムービーだ。子連れの若い未亡人が流れゆく行き先々の地でその地の人とふれあう話だ。監督が名作「タクシードライバー」を発表する前の年に発表、主演のエレンバースティンはオスカー主演女優賞を受賞している。歌手クリスクリストファーソンやジョディフォスターが出演しているのが見どころだ。


32歳のアリスことエレン・バースティンは、夫と12歳の一人息子と暮らしていた。ところが夫がトラックの運転中に事故死したのだ。アリスは故郷のモンタレイへ帰らざるをえない。
葬式で所持金を使い果たしていた。西へ向かって、親子の旅が始まった。旅費は途中のバーなどで歌手をしながら稼ごうとモーテル暮しが続く。いくつか断られて落胆した後、歌の仕事にありついた。ある男が近づいてきた。デートするようになり、帰りも遅くなった。トムはモーテルで一人ぽっち。やがて男の妻が現われ、狂暴な正体が割れた。彼はDV男で、妻をしたたか殴りつけた。ビックリしたアリス親子はすぐさま町を飛び出した。

移った土地のダイナーでアリスはウエイトレスとして働くことにした。そこではデイヴィッドことクリス・クリストファーソンという男が、声をかけてきた。彼は店によくきて息子と仲良くなり、自分の農場に連れていった。その縁で、やがてアリスも農場へ行くようになりロマンスが芽ばえた。息子は一人ぼっちになりそうになるが、ボーイッシュな少女ことジョディ・フォスターと知り合う。ちょっとあばずれのジョディと一緒にワインを呑んだり、泥棒したりして遊び回った。でも息子は母の恋人とはうまくいかないが。。。。

ごく普通の主婦が幼い息子と流れ流れていくロードムービーだ。あくまで女性目線。主人公もよく泣く。アメリカの田舎町をまわっていく。景色はあまり映さず、人物に描写をあてる。その街に住む人たちは基本的にはいい人なんだが、ひとくせもふたくせもある。ダイナーのウエイトレスたちがおもしろい。独身になって言い寄ってくる男性は多数あれど、一筋縄にはいかない。そんな逸話をたくさん盛り込む優しい映画だ。

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