映画「非常宣言」を映画館で観てきました。
映画「非常宣言」はバイオテロに遭遇した旅客機のパニック映画である。韓国の2大スター、ソン・ガンホとイビョンホンの共演である。カンヌ映画祭で主演女優賞を受賞したチョン・ドヨンが国交大臣役で加わる。予告編で,ホノルル行きの飛行機がウィルスをまき散らされパニックになる映像を見ていた。2大スターの共演ならそれなりのレベルだろうと推測して映画館に向かう。
仁川発ホノルル行きの旅客機に異常人物が搭乗する。事前に犯行予告をSNSにアップしていた。飛び立った飛行機の中にウィルスがまき散らされ乗客が次々と倒れる。犯人を捕まえたが,バイオテロと判明した段階でアメリカの当局から着陸の許可が出ない。被害は乗客ばかりでなく搭乗員にまで及び,機長も疾患して操縦不能となり飛行機は墜落しそうになる。
出来過ぎの展開であるが,娯楽として楽しめる。
飛行機という密閉空間はサスペンス映画の道具としては相性が良い。ハイジャックなどを題材にしてパニック映画として数々の名作が作られてきた。この映画はそれらに比べても、スマホやSNSのハイテクな題材を加えてネタが満載だ。しかも、不気味で変質的な異常犯罪者を登場させる。死に至るウィルスを旅客機という密閉空間に撒き散らす。コロナ感染に戸惑う現代社会に即した題材である。
どこにでもいるような若者の変質者は,犯罪の目的が金銭目当てではなく,ただ単に大量殺人を起こしたいだけである。序盤戦から空港内で不穏な行動を起こす。映画の中には不気味な雰囲気が漂う。団地の中の1室で人体実験をしてウィルスの効果を確認した上で,犯行に及ぶ。本人は生き延びるつもりはない。巻き添えにすることだけを考えている。普通じゃない。ただ,我々も安倍元総理事件を身近に体験しているので,こんな変質者が世の片隅にいる事だけはわかっている。
それにしても,次から次にこの旅客機は窮地に立たされる。ウィルス感染はもとより,長時間運行による燃料切れの不安,緊急着陸を要請した日本とアメリカからの着陸拒否,韓国に帰国しようとしたときの住民の着陸反対運動など次々と面倒な障害が出現する。以上に挙げただけではない。当事者を苦難に突き落とすことだけでいえば、これまでのパニック映画を大きく上回っている。出来過ぎのストーリーとは言え,いかにも,観客をドキドキさせようとする脚本のうまさが光る。それを映像に具現化させたのもすごい。墜落しそうになる機内の無重力空間のような場面には驚いた。
⒈ソンガンホ
熱血刑事役である。住民の通報で,テロの犯行予告が出ていることを知る。また, 異臭のする団地の部屋の捜索をして人体実験で殺された死体を発見する。被疑者が仁川発ホノルル行きの旅客機に搭乗していることがわかり,慌てて航空当局に飛行機を引き返すように要求する。でも、根拠がないと突き返される。飛行機はそのままホノルルに向かって進んでいる。ところが、その飛行機に乗って自分の妻がバカンスで遊びに行っていることを知りまた驚く。
途中で,犯人の素性が分かり,熱血刑事は証拠をピックアップしようと犯人が在籍した元会社に乗り込もうとする。きっちりした証拠に基づいた捜査令状を出せるわけではないので会社内には入れない。そこで押し問答が起きる。この辺の熱血刑事ぶりは「殺人の記憶」の頃のソン・ガンホを彷彿させる。
⒉イビョンホン
最初はアトピー疾患で悩む娘を連れている単なる乗客であった。ただ,娘につきまとう変人と空港で出会う。,旅客機でその男の搭乗を確認して,ウィルストラブルが起きた後で客室乗務員にあいつは怪しいと訴えるだけの乗客に過ぎなかった。ただ,副操縦士とは面識があるらしい。一体どんな存在だろうかと思っていた後で,機長のウィルス感染で操縦不可能となった時点で存在感を示す。実はもともと同じ航空会社の機長だったのだ。
2人のスターは,面と向かって共演はしない。1人は韓国にいて, 1人は旅客機の中だ。娯楽作品としてねられた脚本に加えて格の違う2人のスターを登場させるだけで,映画の水準が高くなった。
映画「非常宣言」はバイオテロに遭遇した旅客機のパニック映画である。韓国の2大スター、ソン・ガンホとイビョンホンの共演である。カンヌ映画祭で主演女優賞を受賞したチョン・ドヨンが国交大臣役で加わる。予告編で,ホノルル行きの飛行機がウィルスをまき散らされパニックになる映像を見ていた。2大スターの共演ならそれなりのレベルだろうと推測して映画館に向かう。
仁川発ホノルル行きの旅客機に異常人物が搭乗する。事前に犯行予告をSNSにアップしていた。飛び立った飛行機の中にウィルスがまき散らされ乗客が次々と倒れる。犯人を捕まえたが,バイオテロと判明した段階でアメリカの当局から着陸の許可が出ない。被害は乗客ばかりでなく搭乗員にまで及び,機長も疾患して操縦不能となり飛行機は墜落しそうになる。
出来過ぎの展開であるが,娯楽として楽しめる。
飛行機という密閉空間はサスペンス映画の道具としては相性が良い。ハイジャックなどを題材にしてパニック映画として数々の名作が作られてきた。この映画はそれらに比べても、スマホやSNSのハイテクな題材を加えてネタが満載だ。しかも、不気味で変質的な異常犯罪者を登場させる。死に至るウィルスを旅客機という密閉空間に撒き散らす。コロナ感染に戸惑う現代社会に即した題材である。
どこにでもいるような若者の変質者は,犯罪の目的が金銭目当てではなく,ただ単に大量殺人を起こしたいだけである。序盤戦から空港内で不穏な行動を起こす。映画の中には不気味な雰囲気が漂う。団地の中の1室で人体実験をしてウィルスの効果を確認した上で,犯行に及ぶ。本人は生き延びるつもりはない。巻き添えにすることだけを考えている。普通じゃない。ただ,我々も安倍元総理事件を身近に体験しているので,こんな変質者が世の片隅にいる事だけはわかっている。
それにしても,次から次にこの旅客機は窮地に立たされる。ウィルス感染はもとより,長時間運行による燃料切れの不安,緊急着陸を要請した日本とアメリカからの着陸拒否,韓国に帰国しようとしたときの住民の着陸反対運動など次々と面倒な障害が出現する。以上に挙げただけではない。当事者を苦難に突き落とすことだけでいえば、これまでのパニック映画を大きく上回っている。出来過ぎのストーリーとは言え,いかにも,観客をドキドキさせようとする脚本のうまさが光る。それを映像に具現化させたのもすごい。墜落しそうになる機内の無重力空間のような場面には驚いた。
⒈ソンガンホ
熱血刑事役である。住民の通報で,テロの犯行予告が出ていることを知る。また, 異臭のする団地の部屋の捜索をして人体実験で殺された死体を発見する。被疑者が仁川発ホノルル行きの旅客機に搭乗していることがわかり,慌てて航空当局に飛行機を引き返すように要求する。でも、根拠がないと突き返される。飛行機はそのままホノルルに向かって進んでいる。ところが、その飛行機に乗って自分の妻がバカンスで遊びに行っていることを知りまた驚く。
途中で,犯人の素性が分かり,熱血刑事は証拠をピックアップしようと犯人が在籍した元会社に乗り込もうとする。きっちりした証拠に基づいた捜査令状を出せるわけではないので会社内には入れない。そこで押し問答が起きる。この辺の熱血刑事ぶりは「殺人の記憶」の頃のソン・ガンホを彷彿させる。
⒉イビョンホン
最初はアトピー疾患で悩む娘を連れている単なる乗客であった。ただ,娘につきまとう変人と空港で出会う。,旅客機でその男の搭乗を確認して,ウィルストラブルが起きた後で客室乗務員にあいつは怪しいと訴えるだけの乗客に過ぎなかった。ただ,副操縦士とは面識があるらしい。一体どんな存在だろうかと思っていた後で,機長のウィルス感染で操縦不可能となった時点で存在感を示す。実はもともと同じ航空会社の機長だったのだ。
2人のスターは,面と向かって共演はしない。1人は韓国にいて, 1人は旅客機の中だ。娯楽作品としてねられた脚本に加えて格の違う2人のスターを登場させるだけで,映画の水準が高くなった。