映画「愛のタリオ」は今年2015年日本公開の韓国映画だ。
dvdジャケットをみたら何か面白そう.「タリオ」という言葉の意味を調べると、ラテン語で「被害者が受けたのと同種の害を加害者に加える処罰法」だという。いかにも復讐劇はクライムサスペンス映画の得意な韓国映画向きだ。
実際やることがかなりエゲツナイ。よくありがちなストーリーの流れだけど面白い。単なる復讐劇だけでなく、エロティックサスペンスというべき要素が強い。韓国映画としては割と大胆な濡れ場も用意している。飽きずに見れた。
ソウルの大学で不祥事に巻き込まれ、片田舎の講師として赴任してきた教授ハッキュ(チョン・ウソン)は、退屈な毎日に懲り懲りしていた少女ドク(イ・ソム)と、激しい愛に溺れる。
しかし、ハッキュは復職することになり、妊娠したドクを中絶させソウルへと戻ってしまう。 その後も、ドクからの執拗な連絡があり、ハッキュは手切れ金を渡して別れよとする。その話し合いの最中にドクの家が火事になり、耳の聞こえない母は死んでしまう。時を同じくして、ハッキュの度重なるスキャンダルが原因でうつ病にかかっていた妻が、娘の前で自殺する
8年後、ハッキュは作家として名声を浴び放蕩な日々を送っていたが、高校生になった娘のチョン(パク・ソヨン)は母親の自殺が父親のせいだと思い憎しみを抱く。そんな折、ハッキュは病気で徐々に視力を失っていった。全てを失いかけたハッキュの前に現れた女セジョン。
目がほとんど見えないハッキュはセジョンがドクだとは気づかず依存していく。そしてチョンもまたドクにある想いを抱くようになる。ドクなしでは何もできなくなってしまったハッキュ、そして二人の関係に気づき嫉妬をするチョン。三人の危険な関係の中、ついに全てを手中に収めたドクは、ハッキュを破滅に導くが…(作品情報より)
1.主人公チョン・ウソンと女にはまる構図
主人公は女子学生に手を出した疑いをもたれ大学から干されているようだ。縁のない地方に行き「小説の書き方」を教える講師になっている。
色男なので、色恋沙汰も多かったのか、妻は地方にいっても夫が浮気しているんじゃないかと気になりやきもきしている。そんな妻のいるソウルに主人公は戻りたがらない。そんなときに、地元の素朴な女の子ドクと知り合う。
耳の聞こえない母親と2人暮らしだった。彼女も教室に通うが、気がつくと2人の関係は急接近するのだ。
しかし妊娠、そして中絶する。
そんな時、女子学生へのセクハラ疑いが晴れて、大学の教壇へと戻ることになる。妻に恋愛感情は残っていないが、娘のこともありすぐには別れられない。離れたところにいるドクからは執拗に連絡がある。一度肉体関係になると、相性の合うカップルは中絶しても、なんだかんだで元に戻ることが経験的には多い気がする。気持ちが高ぶるのは仕方ない。
手切れ金をもってドクの元に向かう主人公が別れようと言葉を発するのに動揺しているうちに、調理中の火がカーテンに燃え移り、火事を起こしてしまう。母親は火に巻き込まれる焼け焦がれてしまう。
妊娠中絶と男の身勝手な別れ方は実話としてよくある話だ。自分も50代にもなるまで、同じような話は何度も聞いた。
渡辺淳一は小説「北都物語」で、札幌に単身赴任している支店長が夜のバイトをしている学生に惚れてしまい、デートを重ねるが、妊娠し中絶する物語を書いている。渡辺はあっけらかんとしていた彼女があっさり別れてくれるという構図に持っていく。話のネタのために浮いた話が絶えなかった渡辺らしい持っていきかただ。でもここではそうはさせない。
恨みを加害者に向けるのである。
ここでヒッチコックの「めまい」とカーティスハンソン監督の「ゆりかごを揺らす女」を意識したような流れに持っていく。
2.復讐劇
ドクは主人公のすぐ隣に住む。(すぐ近くに住んでしまうのは「ゆりかごを揺らす女」と同じ)まずは娘と親しくなり、視力が落ちている主人公に接近する。面倒を見るようなふりをするが、視力が回復しないように眼科医師をたぶらかして治療させる。
しかも、ギャンブル好きの主人公を賭博場に連れて行って、派手に賭けさせる。負けた時には、月利45%で借入させ博打を続けさせる。
小説家として大量に印税が入るのにもかかわらず、ドツボってしまう。しまいには借金の形にヤクザまがいの金貸しに娘を提供させられてしまう。金貸しグループは娘を眠らせ、船に乗せて日本に連れて行こうとする。
この程度だったら日本映画でもよく見る動きだ。
ここからはちょっとひねりがある。
「目には目を」という形に対して、それに対抗してもう一発復讐を入れる。娘である。
(これからは完全ネタバレなのでやめるけど。。。すごいね。そのあとがもっと面白い)
3.チョン・ウソンの濡れ場
男前チョン・ウソンは鍛えているせいかおなかの筋肉がすごい。さぞかし、そそられたご婦人方もいるだろう。この映画で見せるイ・ソムとの濡れ場が割と大胆、惜しげもなくヌードになっているイ・ソムも開脚全開で、本当にしているが如くの動きを見せる。
(参考作品)
dvdジャケットをみたら何か面白そう.「タリオ」という言葉の意味を調べると、ラテン語で「被害者が受けたのと同種の害を加害者に加える処罰法」だという。いかにも復讐劇はクライムサスペンス映画の得意な韓国映画向きだ。
実際やることがかなりエゲツナイ。よくありがちなストーリーの流れだけど面白い。単なる復讐劇だけでなく、エロティックサスペンスというべき要素が強い。韓国映画としては割と大胆な濡れ場も用意している。飽きずに見れた。
ソウルの大学で不祥事に巻き込まれ、片田舎の講師として赴任してきた教授ハッキュ(チョン・ウソン)は、退屈な毎日に懲り懲りしていた少女ドク(イ・ソム)と、激しい愛に溺れる。
しかし、ハッキュは復職することになり、妊娠したドクを中絶させソウルへと戻ってしまう。 その後も、ドクからの執拗な連絡があり、ハッキュは手切れ金を渡して別れよとする。その話し合いの最中にドクの家が火事になり、耳の聞こえない母は死んでしまう。時を同じくして、ハッキュの度重なるスキャンダルが原因でうつ病にかかっていた妻が、娘の前で自殺する
8年後、ハッキュは作家として名声を浴び放蕩な日々を送っていたが、高校生になった娘のチョン(パク・ソヨン)は母親の自殺が父親のせいだと思い憎しみを抱く。そんな折、ハッキュは病気で徐々に視力を失っていった。全てを失いかけたハッキュの前に現れた女セジョン。
目がほとんど見えないハッキュはセジョンがドクだとは気づかず依存していく。そしてチョンもまたドクにある想いを抱くようになる。ドクなしでは何もできなくなってしまったハッキュ、そして二人の関係に気づき嫉妬をするチョン。三人の危険な関係の中、ついに全てを手中に収めたドクは、ハッキュを破滅に導くが…(作品情報より)
1.主人公チョン・ウソンと女にはまる構図
主人公は女子学生に手を出した疑いをもたれ大学から干されているようだ。縁のない地方に行き「小説の書き方」を教える講師になっている。
色男なので、色恋沙汰も多かったのか、妻は地方にいっても夫が浮気しているんじゃないかと気になりやきもきしている。そんな妻のいるソウルに主人公は戻りたがらない。そんなときに、地元の素朴な女の子ドクと知り合う。
耳の聞こえない母親と2人暮らしだった。彼女も教室に通うが、気がつくと2人の関係は急接近するのだ。
しかし妊娠、そして中絶する。
そんな時、女子学生へのセクハラ疑いが晴れて、大学の教壇へと戻ることになる。妻に恋愛感情は残っていないが、娘のこともありすぐには別れられない。離れたところにいるドクからは執拗に連絡がある。一度肉体関係になると、相性の合うカップルは中絶しても、なんだかんだで元に戻ることが経験的には多い気がする。気持ちが高ぶるのは仕方ない。
手切れ金をもってドクの元に向かう主人公が別れようと言葉を発するのに動揺しているうちに、調理中の火がカーテンに燃え移り、火事を起こしてしまう。母親は火に巻き込まれる焼け焦がれてしまう。
妊娠中絶と男の身勝手な別れ方は実話としてよくある話だ。自分も50代にもなるまで、同じような話は何度も聞いた。
渡辺淳一は小説「北都物語」で、札幌に単身赴任している支店長が夜のバイトをしている学生に惚れてしまい、デートを重ねるが、妊娠し中絶する物語を書いている。渡辺はあっけらかんとしていた彼女があっさり別れてくれるという構図に持っていく。話のネタのために浮いた話が絶えなかった渡辺らしい持っていきかただ。でもここではそうはさせない。
恨みを加害者に向けるのである。
ここでヒッチコックの「めまい」とカーティスハンソン監督の「ゆりかごを揺らす女」を意識したような流れに持っていく。
2.復讐劇
ドクは主人公のすぐ隣に住む。(すぐ近くに住んでしまうのは「ゆりかごを揺らす女」と同じ)まずは娘と親しくなり、視力が落ちている主人公に接近する。面倒を見るようなふりをするが、視力が回復しないように眼科医師をたぶらかして治療させる。
しかも、ギャンブル好きの主人公を賭博場に連れて行って、派手に賭けさせる。負けた時には、月利45%で借入させ博打を続けさせる。
小説家として大量に印税が入るのにもかかわらず、ドツボってしまう。しまいには借金の形にヤクザまがいの金貸しに娘を提供させられてしまう。金貸しグループは娘を眠らせ、船に乗せて日本に連れて行こうとする。
この程度だったら日本映画でもよく見る動きだ。
ここからはちょっとひねりがある。
「目には目を」という形に対して、それに対抗してもう一発復讐を入れる。娘である。
(これからは完全ネタバレなのでやめるけど。。。すごいね。そのあとがもっと面白い)
3.チョン・ウソンの濡れ場
男前チョン・ウソンは鍛えているせいかおなかの筋肉がすごい。さぞかし、そそられたご婦人方もいるだろう。この映画で見せるイ・ソムとの濡れ場が割と大胆、惜しげもなくヌードになっているイ・ソムも開脚全開で、本当にしているが如くの動きを見せる。
(参考作品)
愛のタリオ | |
韓流エロティックサスペンス | |