ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

最高の気分の元日!

2011年01月01日 | アフターセブンティ

昨晩はN響の第九を見て聞いて、5年日記の締め、ブログの年末あいさつを書いて、11時半に年越しそばを食べて、新年午前零時に妻がいつものように家外周に塩をまいて就寝、眠りにおちたのは2時ごろか。今朝は8時におき、新聞をとりにいき、年賀状をみる。喪中あいさつをだしたので自分宛てはほとんどない。息子のが中心。まだ妻も息子も寝ている。顔をあらい、新しいカミソリでひげをあたり、水をコップ一杯のみ、みかんをひとつ食べ、書斎にもどり新聞に丹念に目をとおす。目の調子は相変わらずすっきりしないがあきらめてゆっくり見る。

9時半ごろ二人がおきてくる。10時、お茶をいれて二人の父親の霊前にだす。新年の祝い膳の用意ができ、年に数度しか使わない和室に3人があつまり、スパークリングワインで乾杯、今年は屠蘇祝いはない。冷えたワインがうまい。息子が還暦祝いでくれた備前焼のお銚子で燗酒をのむ。五臓六腑にしみわたる。外は凍りつくような寒さだが正月を祝ってか日がでて陽光が障子を通って入ってくる。部屋の暖房とあいまって心地よい。控えめの正月膳だが十分すぎるほど美味。妻の料理上手は自慢だがこの味を味わう他人は少ない。おだやかに酔いがまわってくる。忘れていたように息子がお雑煮はといいだし妻が準備、それが写真の熊本流お雑煮、みばえもきれいしもちが二つ入って、ごはんがわりに十分、おいしかった。息子も38才になるが拠点マネジャーとして着実に頑張るだろう。妻も介護から解放されて自由を満喫してほしいがどこまでできるか、あるがままにまかせるしかない。

 12時前、膳をひき、コーヒを飲みながら和室からの景色をながめる。酔いがまわり、座布団をまくらに横になり外をながめる。また雪が降ってきた。眼の先に赤い色の花が鮮やかにさき、それに雪が舞い落ちている。浄土の風景ってこんなものかもしれないね。西日本新聞小説、五木寛之の親鸞、激動編がはじまった。親鸞と妻、恵信が新潟の寒風ふきすさぶ海を見ながらささやいている。そのとき恵信があれは何?それは異様な光景であった! さすがに作家はでだしがうまいね、激動を予感される。明日が楽しみだ。南無阿弥陀仏、念仏を唱えさえすれば誰でも浄土にいける、悪人さえもである。あたたかい部屋でまどろむ。雪がはげしくなってきた。このままあの世にいってしまってもいい気分だ、やりのこしたこととてない。海外どころか国内とていいところはいっぱいあるのだろうけどだからってどうってことはない。
コメント
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