ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

やってはいけないことをやってしまう、人間のサガ!

2010年09月24日 | 辛口ひとりごと
 今をときめく経済評論家がエスカレーターで女性のスカートの中を盗み撮り、即マスコミから見放される。
 金は有り余っている力士が野球とばくをして相撲界から放逐される
 地検特捜部のエース主任検事が証拠物件を改ざんする。有罪にしてしまう検挙率99%の背景になにがあるのか、冤罪の恐ろしさがひしひし迫ってくる
 タレントが麻薬に手をだし他人を巻き込み死に追いやり自らも有罪判決をくだされ、謝罪後悔の念もみられない
 飲酒運転撲滅を標榜する市の職員が飲酒運転でかわいい子供4人を死に至らしめる。売上高経常利益率が20%もの高収益駅前ホテルチェーンが義務である身障者用の部屋を作らなかったり、老舗高級料亭が食材偽装をしたり、北海道だけでしか買えない限定エリアマーケティング戦略で高収益をあげている菓子メーカーが賞味期限偽装をする。
 これら不祥事は不思議と成長期、絶頂期におこる。商品なし、得意先なし、金なし、実績なし、信用なし、あるのは熱意、誠意、創意の三意だけの創業期の原点を忘れてしまうからである。
 実績あげれば文句なかろうという間違った成果主義の弊害、いったん手にした地位、名誉、財産を失いたくないという利己主義。飲食欲、性欲、財欲、名誉欲など人間のサガ(性)がなせるあやまち。やってはいけないことをやってしまう。赤信号、みんなで渡れば怖くない式に自己中心主義者(ジコチュウ)がちまたにあふれている。
 江戸時代の農政学者、二宮尊徳は「経済なき道徳はたわごと、道徳なき経済は犯罪」といい、維新後の日本財界の立役者となった渋沢栄一は「右手にそろばん、左手に論語」といって経営者の暴走を戒めた。
 今日、マリナーズのイチロー選手が前人未踏の10年連続200本安打を達成した。高い目標にチャレンジするアクセルとそのための体づくり、自己節制というブレーキが見事にバランスした結果だという。それを日々連綿とくりかえし継続するプロフェショナリズムがイチロー選手にはあるということだろう。たいしたものである。
 われわれ、ゴールデンシックスティーズも末節を汚さないよう「やってはいけないことはやらない」ということを肝に銘じたいものだ。
コメント
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