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SARSショック

2003-05-20 00:00:00 | インポート
はああ、えらいことになってきた。ついにSARSウィルス日本に上陸か?
日本を観光して台湾に戻った医師が、SARSを発症したと認定されたことで、日本旅行中、ウィルスを撒き散らしたのではないかという大騒ぎになっている。

今日になって、台湾人医師の宿泊先や食事場所など詳細な旅程が公表された。
インバウンドの外人旅行ってこんなルート回るんかと感心して見ている自分がいたりするが、まあ5日間、精力的に動くツアーだ。台湾人医師が動いた全ルート上にある観光・宿泊施設では、キャンセルが入ったり、観点地域の宿泊予約を断るなど、波紋が大きく広がった。この台湾人医師と修学旅行で同宿だった高校が、休校の扱いになると聞いては、そこまでと思うけれど、安全第一といわれれば仕方がない。

アジアを専門に扱う旅行会社は、悲鳴をあげている。事実倒産したところも出た。SARSが、夏くらいまで続くと、経済的なダメージは、例年の20%ダウンだという。日本人は、海外旅行せずに、国内旅行に切り替えるんじゃと思っていたけど、読みが甘かったね。北海道や九州みたいに、アジアからの観光客の依存度が高い観光地もあるしね。関西のホテルは特に痛手があるだろうな。(都ホテルはなじみがあるので深く同情)関空はますます地盤沈下するんじゃないか?>ブラックユーモア

SARS感染者への治療を行っている病院で働いていた台湾人医師(救急センター勤めらしいが、SARSは院内感染が多く報告されている)が、のんきに日本旅行に出たのは、軽率だったんじゃないかと批判がある。責めるのは、酷な気がするのだが、あまりに甚大な影響が出てしまったことに、人間一人の行動の重さに、改めて驚いてしまう。

質が少し違うかもしれないが、毎日新聞のカメラマンが、不発弾をアンマンの空港で持ちこんで、それが爆発し、1人が死亡、5人が重軽傷を負わせた先日の事件を、思い出してしまう。本人は、ほんの軽い気持ち、オミヤゲ気分だったのかもしれないが、なんといっても人を死なせてしまったのだ。「こんなことになるなんて」と本人が一番思っているに違いない。悪意があったわけではない。しかし自分は、事件に巻き込まれたのでなく、事件を作ってしまったのだ。ほんのちょっとの気のゆるみが、何かを暴発させてしまう。甚大な被害を生んでしまう。
そんな事件の当事者になる可能性は、誰にでもないわけでない。


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