ショップ ダンケ

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「エグゼリーナ」?

2002-11-24 00:00:00 | インポート
日本の株価が下がり続けている。拉致問題の外交問題が派手に扱われるのに隠れているが、日本の経済は、がけっぷちといわれて久しい。ドイツも同じような道をたどっているらしく高い失業問題にあえいでいる。ユーロ統合は、壮大な実験といわれたが、東欧も飲み込んで、物価は上がっている。ユーロは、ドイツ語の高いという意味のteuerトイヤーにかけて、トイロといわれているそうだ。でも、日本もドイツもやはり、国の経済基盤が、まだまだ、しっかりしているところがあるのだろう。私達の生活が、明日ひっくりかえるという危機意識を持っている人は少ない。アルゼンチンのような経済破綻からは遠い。

「今、仕事を持っている人は、離してはいけない。会社にしがみつけ。」という論調を、メディアで見受ける。確かにそうなのだろう。40代のお父さんは、上からも下からも突き上げをくらい、一番シンドイ世代だろう。それに対して一番優雅なのは、独身OLという。「エグゼリーナ」(笑っちゃうけど上手いネーミングだ。)なんて言われるらしいが、20代後半以降で、それなりに仕事のポジションがあり、しっかりパラサイトして、使うお金がざっと年間200万円だそうだ。彼女らは潜在的には500万人いるというから、ざっと10兆円以上の消費してくれる層なのだから、マーケットとしては、大きなターゲットになる。

「エグゼリーナ」の好きなキーワードは、「がんばった自分へのご褒美。」「こんなにがんばったアタシに、グッチをプレゼントしましょう。モルジブへ命の洗濯に行きましょう。」となる。女性雑誌は、起業して社長など極端に成功した女性や芸能人を見つけてきて、リッチなライフスタイルを披露させて、購買意欲をあおるのを助長する。「ヴァンサンカン」は、特にすごいね。広告が増えて、ますます重くなってきている。美容・ファッションへのこだわりは、すごい。女性なら誰でもキレイになりたいけど、そのあくなき探究心?には、カンペキに引いてしまう。物質的な興味がマニアックになっている傾向はあるのだけど「エグゼリーナ」の興味が、もう少し社会的なものに向くといいのにと思う。もともと元気で活発な人たちなのだ。

「エグゼリーナ」ではないカッチイだが、仕事を終えてからの開放感は、よくわかる。今は疲れをとるだけが、「自分へのご褒美」となっているのが悲しい。


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