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イラク人質解放1

2004-04-16 00:00:00 | カッチイ’s ジャーナル

春うららの陽気なお天気に恵まれた4月に、自衛隊を派遣しているイラクで邦人3人が拘束されるというニュースは、日本中を震撼させた。

3人が、目隠しをされて座らされ、後ろには、自動機関銃を持った男たちがとりまくというショッキングな映像が流れたからだ。自衛隊を撤退させないと「焼き殺す」という反抗グループの声明に、人質の家族の母の一人の涙の訴えには、心打たれた日本人も多かったはずだが、事態が動かなかった数日、いらだった家族が感情的にもなり、気の毒なことだが、3人のとった行動と家族たちの言動に、風当たりもあった。

つまり第一級の国際問題の火種をつくったイラクに飛び込んだ3人は、無謀すぎる。最悪のことが起きても自業自得ではないかというものだが、ひどすぎる中傷もあったという。非難することは、たやすいが、その意見には、イラクの出来事には、実際のところ対岸の火事とみる傍観者の姿勢がないだろうか。ここ1週間、この人質拘束問題をメディアが、熱烈に報道し、日本中が、この事件に揺れ、劇場のようだった。

幸い、8日目にして、人質は解放された。とにかく無事でよかった。

人質となった3人のプロフィールは、メディアでも報道されたが、平和運動にのめりこんだ今井紀明くんの年齢18歳というのには、驚いた。カッチイも、同じくらいの年頃の学生を見ることが多いから、環境問題に目覚め、社会情勢に関心を持った今井くんは、年齢に比してとても大人びているとも思った。

しかし劣化ウランの弾の放射線汚染で被害を受けているイラクの子どもたちの様子を、日本の子供たちにわかりやすく伝えるために、絵本を作るとして、イラク行きを決めた彼の行動は、彼がかかわる市民団体やNPOの人たちにも唐突に見えた行動らしい。彼の行動が説得力のあるものとは思えない。未成年の彼をイラクに出した親の責任も問われるだろうと思う。