「旬の野菜・果物シリーズ」第二弾
今年は、ジメジメした天気が続き過ぎましたね。
立秋の前に梅雨が明けなかったのは、宮城県で5年ぶりとか。。。
スカっと晴れた日をいつから待ち焦がれているのか忘れるくらい…除湿機の水を何度も捨てる日々。
そんな中ではありますが、皆さん。想像してみて下さい。
うだるようなギラギラ太陽
まるで競い合うかのような蝉の大合唱。
縁側に座り、風鈴の音を聞きながら・・・
おもむろにキ~ンと冷えたスイカを「シャクシャク、ザブザブッ」と食らう。
す~~っと体を冷まして夏を味わう。
これぞ日本の夏。
ん~見上げた太陽が、眩しい
そんな日が早く来ますように、願いをこめて。
そんな日のために、今日はスイカのお話をしたいと思います。
スイカのプロフィール
生まれは、アフリカ・カラハリ砂漠。
今でも野菜のスイカが自生していて、水が代わりやスイカの果汁を沸騰させて体を洗うなど
貴重な水資源として生活に欠かせない存在だそうです。
日本で食べられるようになったのは、江戸時代。その当時のスイカの皮は、真っ黒だったそうで、
明治時代に外国から入ってきた皮が緑のスイカとかけ合わせて、今の皮の模様が出来たとか。
この雷みたいな模様の夏のなんとも言えない魅力を感じるのは、私だけではないはず
では、ここでクイズ「スイカは、植物学的に野菜?果物?」
有名小学校のお受験の問題にも出たそうですが、皆さん分かりますよね。
そう。草から生えるので、野菜の分類となります。(簡単すぎてごめんなさい。)
スイカを栄養学的に紐解いてみましょう
スイカには、カロテノイド系の色素成分であるリコピンとβ-カロテンが含まれています。
共に抗酸化作用があり、紫外線から生まれる活性酸素を消去する働きがあります。
加えてβ-カロテンには、粘膜を健康に保つ働きがあります。
そして、注目の成分!シトルリン。シトルリンはアミノ酸の一種で、1930年に、日本でスイカ果汁から発見されました。
名前の由来は、スイカの学名Citrullus vulgaris(シトルラス ブルガリス)から名づけられたものです。
ちょっと難しいお話になりますが、一酸化窒素が体内で有用であるというお話を聞いたことがありますか?
一酸化窒素は、血管をしなやかにして動脈硬化を防ぐ効果を持っていることが明らかにされ
ノーベル生理学医学賞を受賞して世の中に広く知れ渡りました。
シトルリンは、体内でその一酸化窒素の生成を高めてくれ、血管をしなやかにすることで、血流を促進させる働きがあります。
血液が行き渡り、体のすみずみまで栄養素を運ぶことができて、冷えやむくみの改善など、様々な健康効果が期待できると注目されています。
スイカに含まれる注目の栄養成分とその他の野菜比較(100g中)
リコピン スイカ4500μg トマト3100μg
β-カロテン スイカ 830μg ブロッコリー810μg
シトルリン スイカ 130㎎ メロン50㎎
いくら体に良い効果が期待されるからと言って、食べ過ぎは注意ですね。
可食部に含まれる果汁(水分)は、95%でこのうちの約4~6%が糖分です。その内訳は、ブドウ糖1.6%、
果糖5.0%、ショ糖1.0%です。
エネルギーは、100gあたり37kcalです。自分の体に合せた食べ方を心掛けたいものですね
さて、甘味の話。甘味を引き立てるために塩を振る食べ方は、対比効果と言って塩と糖の相互作用をもたらす食べ方で
古くから伝わる方法ですが、夏の暑さで汗をかいた時には、水分補給ともに失ったナトリウムを補うためにも
理にかなった方法です。熱中症予防にも効果的です。
美味しいスイカを見分ける方法(その一つを紹介)
丸ごとなら
音を聞き分ける
「ポンポン」と弾むような余韻のある音なら、シャキッと歯応えがあるはず。
「ボンボン」と鈍い音なら、果肉が熟れすぎて軟らかくなっているかも・・・
「ピンピン」と張りのある音なら、まだ食べ頃ではないスイカです。
カットスイカなら
種に注目
種が黒いもの、白い種がないもの。→熟れている証拠
種の周りの果肉がザラザラと白っぽくないもの。→果肉ザラザラは熟れすぎている。
スイカの小話
鳥取県の「極実(ごくみ)スイカ」。接木栽培の際、一般にはウリ科のユウガオなどが台木になるのですが、
「極実スイカ」は、極実スイカの台木を使用して栽培します。
そうすることで、根が細くて病気に弱いデメリットがあるそうですが、何よりも「極実スイカ」
そのものの味を受け継ぎ独特の食感と甘みを作れるそうです。
食べた方の話によると、シャクシャクと食べた後、舌の上で溶けるような感覚を覚える滑らかさがあるとのこと。
ペクチンの量が多いのがその理由ではないかと言われているようです。チャンスがあれば、是非、食べてみたいものです。
それでは、季節がめぐる前に、もう少し「日本の夏」を味わえるようなお天気になることを祈って、
スイカのお話を終えたいと思います。
良い夏をお過ごしください
自己紹介
生まれは山形。育ちは仙台と秋田。
15年勤めた旅行会社を退職して、現在は栄養学を学ぶ大学4年生です。
生まれてから今日まで食べることを続けて来ましたが、
知らないことがたくさん。
学ぶことの喜びを感じる幸せな時間を過ごしております。
以前は、天候が悪いとお客様の飛行や列車など交通網を心配したりしたもの
ですが、今は、野菜の生育が気になるようになりました
これも野菜や果物の魅力にはまって変わったところでしょうか。
将来は、食生活を大切に、皆さんの健康と伸びやかな人生を応援できる
管理栄養士として、夢のある仕事に携わりたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
今年は、ジメジメした天気が続き過ぎましたね。
立秋の前に梅雨が明けなかったのは、宮城県で5年ぶりとか。。。
スカっと晴れた日をいつから待ち焦がれているのか忘れるくらい…除湿機の水を何度も捨てる日々。
そんな中ではありますが、皆さん。想像してみて下さい。
うだるようなギラギラ太陽
まるで競い合うかのような蝉の大合唱。
縁側に座り、風鈴の音を聞きながら・・・
おもむろにキ~ンと冷えたスイカを「シャクシャク、ザブザブッ」と食らう。
す~~っと体を冷まして夏を味わう。
これぞ日本の夏。
ん~見上げた太陽が、眩しい
そんな日が早く来ますように、願いをこめて。
そんな日のために、今日はスイカのお話をしたいと思います。
スイカのプロフィール
生まれは、アフリカ・カラハリ砂漠。
今でも野菜のスイカが自生していて、水が代わりやスイカの果汁を沸騰させて体を洗うなど
貴重な水資源として生活に欠かせない存在だそうです。
日本で食べられるようになったのは、江戸時代。その当時のスイカの皮は、真っ黒だったそうで、
明治時代に外国から入ってきた皮が緑のスイカとかけ合わせて、今の皮の模様が出来たとか。
この雷みたいな模様の夏のなんとも言えない魅力を感じるのは、私だけではないはず
では、ここでクイズ「スイカは、植物学的に野菜?果物?」
有名小学校のお受験の問題にも出たそうですが、皆さん分かりますよね。
そう。草から生えるので、野菜の分類となります。(簡単すぎてごめんなさい。)
スイカを栄養学的に紐解いてみましょう
スイカには、カロテノイド系の色素成分であるリコピンとβ-カロテンが含まれています。
共に抗酸化作用があり、紫外線から生まれる活性酸素を消去する働きがあります。
加えてβ-カロテンには、粘膜を健康に保つ働きがあります。
そして、注目の成分!シトルリン。シトルリンはアミノ酸の一種で、1930年に、日本でスイカ果汁から発見されました。
名前の由来は、スイカの学名Citrullus vulgaris(シトルラス ブルガリス)から名づけられたものです。
ちょっと難しいお話になりますが、一酸化窒素が体内で有用であるというお話を聞いたことがありますか?
一酸化窒素は、血管をしなやかにして動脈硬化を防ぐ効果を持っていることが明らかにされ
ノーベル生理学医学賞を受賞して世の中に広く知れ渡りました。
シトルリンは、体内でその一酸化窒素の生成を高めてくれ、血管をしなやかにすることで、血流を促進させる働きがあります。
血液が行き渡り、体のすみずみまで栄養素を運ぶことができて、冷えやむくみの改善など、様々な健康効果が期待できると注目されています。
スイカに含まれる注目の栄養成分とその他の野菜比較(100g中)
リコピン スイカ4500μg トマト3100μg
β-カロテン スイカ 830μg ブロッコリー810μg
シトルリン スイカ 130㎎ メロン50㎎
いくら体に良い効果が期待されるからと言って、食べ過ぎは注意ですね。
可食部に含まれる果汁(水分)は、95%でこのうちの約4~6%が糖分です。その内訳は、ブドウ糖1.6%、
果糖5.0%、ショ糖1.0%です。
エネルギーは、100gあたり37kcalです。自分の体に合せた食べ方を心掛けたいものですね
さて、甘味の話。甘味を引き立てるために塩を振る食べ方は、対比効果と言って塩と糖の相互作用をもたらす食べ方で
古くから伝わる方法ですが、夏の暑さで汗をかいた時には、水分補給ともに失ったナトリウムを補うためにも
理にかなった方法です。熱中症予防にも効果的です。
美味しいスイカを見分ける方法(その一つを紹介)
丸ごとなら
音を聞き分ける
「ポンポン」と弾むような余韻のある音なら、シャキッと歯応えがあるはず。
「ボンボン」と鈍い音なら、果肉が熟れすぎて軟らかくなっているかも・・・
「ピンピン」と張りのある音なら、まだ食べ頃ではないスイカです。
カットスイカなら
種に注目
種が黒いもの、白い種がないもの。→熟れている証拠
種の周りの果肉がザラザラと白っぽくないもの。→果肉ザラザラは熟れすぎている。
スイカの小話
鳥取県の「極実(ごくみ)スイカ」。接木栽培の際、一般にはウリ科のユウガオなどが台木になるのですが、
「極実スイカ」は、極実スイカの台木を使用して栽培します。
そうすることで、根が細くて病気に弱いデメリットがあるそうですが、何よりも「極実スイカ」
そのものの味を受け継ぎ独特の食感と甘みを作れるそうです。
食べた方の話によると、シャクシャクと食べた後、舌の上で溶けるような感覚を覚える滑らかさがあるとのこと。
ペクチンの量が多いのがその理由ではないかと言われているようです。チャンスがあれば、是非、食べてみたいものです。
それでは、季節がめぐる前に、もう少し「日本の夏」を味わえるようなお天気になることを祈って、
スイカのお話を終えたいと思います。
良い夏をお過ごしください
自己紹介
生まれは山形。育ちは仙台と秋田。
15年勤めた旅行会社を退職して、現在は栄養学を学ぶ大学4年生です。
生まれてから今日まで食べることを続けて来ましたが、
知らないことがたくさん。
学ぶことの喜びを感じる幸せな時間を過ごしております。
以前は、天候が悪いとお客様の飛行や列車など交通網を心配したりしたもの
ですが、今は、野菜の生育が気になるようになりました
これも野菜や果物の魅力にはまって変わったところでしょうか。
将来は、食生活を大切に、皆さんの健康と伸びやかな人生を応援できる
管理栄養士として、夢のある仕事に携わりたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
忙しかったのでごめんなさい。
実はすいかって私にピッタリなんです。
何を隠そう(隠してない~~)私腎臓が悪いんです。だからむくんでるんです。
エッ!それだけ!(かげの声)
すいかは腎臓の悪い人に最高なんですよ。
だってほら、夜にスイカを食べるとトイレに行きたくなったことないですか?
つまりむくみを取ってくれるんです。
それなのに、私はスイカの食べ方が少ないのですねえ・・・・・・だっていまだにむくんでるし
そういう訳で、皆さん、すいかは大事な時や夜遅くは控えるべし!!
コメントありがとうございます
「ひとりじめ」独り占めって、最高ですね。
私も昨日スーパーで「ひとりじめスマート」というのを見つけました
ラグビーボールをスラットさせた感じ
種なしスイカは、実は実際に見たことがないのですが、果物博士にお伺いしたところ…
種なしスイカは、糖度が上がりずらい特徴があるらしく、現在はあまり出回っていないそうです。
甘さの鍵を種が握っているとは、不思議です
スイカバー懐かしい~今も売っているのかしら?
食べたくなりました
今日は久しぶりに
太陽が姿を現してくれました!!
あまりの暑さにスイカを買いに行ったら
大きなスイカは完売。
アチャ~~と思って見た店の棚には
なんと「独り占め」が2個。
2個独り占めして買ってきました~~
明日ギンギラギンの太陽の下、独り占めを
食べてみたいと思っております。
ところでユキちゃん、さすが栄養学の専門家!!呆れるほど博学です
私はスイカと言えば・・・
チョコチップが黒い種のまねをした
「スイカバー」しか頭に浮かびません。
我が家の息子は小さい頃
スイカバーのチョコチップを
ぺっぺと出して食べていたんですよ
スイカバーにも種が入っていると
思っていたのかも・・・
そう言えば種なしスイカって、
ほとんど最近は見かけないですね。
皆さんはどうでしょうか?
コメントありがとうございますぅ
今日、とあるテレビを見ていましたら…
脂溶性のリコピンの吸収率を上げるには、油脂と一緒に調理して取り込むのがベストとのこと。。。でもぉ~スイカにオリーブオイルっていう訳にもいかないですものね/kaeru_shock2/}
美味しさも栄養素のうちですものね
ちなみに、3枚目の写真「小玉スイカ」です。
品種によって本当に個性がありますよね。
「ひとりじめ」をひとりじめして食べてみたいです
コメントありがとうございますぅ
本場尾花沢でスイカのもぎ取りですって~
想像しただけでも、楽しそう
おいしそう
ちなみに記事の最初の2枚は、尾花沢スイカです
近年小玉すいかを良く見ますが、前は「普通のすいかの小さい版」と思っていました。ぜんぜん違う種類と知って驚きました。小玉は皮があの「シャリ感」があるものが少ないですが、「ひとりじめ」という品種はシャリ感ばっちり、大玉のような味わいのおいしい小玉です。みつけたらぜひお試しを!
なんと、尾花沢でスイカのもぎ取りをしてきたばっかりなんです!!
玄関に転がるスイカと冷蔵庫で眠るスイカに想いを馳せながら読みました
それにしても、さすが黒澤さん!博学です!!
極実スイカの台木、知りませんでした~
勉強になりました
素敵な夢が叶いますようお祈り致します
よーし、スイカ食べようっと