goo blog サービス終了のお知らせ 

Vastra-daの裏側

オリジナルフィギュア原型師。原型師が裁縫もするよ。求めるモノが探して無ければ『作ればいいじゃないか!』を実践中。

独眼竜 ライフ (2) 迷子

2012-10-23 21:12:53 | 独眼竜 ライフ
ライフがいなくなった。


我が家に来て3ヶ月ほど過ぎた頃、夜の12時を過ぎたあたりからプッツリと姿を見せなくなった。

    


【 猫たるもの土を踏まずしてなんとする 】というわけで、家と外を行き来させていたが外に出て行ったきり家へ帰って来た気配がない。

心配はしていたが、すぐ戻るだろうと思っていた。

朝になりまだ姿を見せない。

おかしいぞ…!? 遊び呆けているうちに迷子になったに違いない。


仕事を終えて帰宅するもライフの姿はどこにもない。

『 これはまずい…本気の迷子だ! 探さねばっ!! 』

携帯・猫ジャラシ片手に捜索開始 !!

近所を1時間以上、名を呼びながら探して歩き廻るも違う猫を2~3匹見かけただけ。 公園で遊んでいた親子に聞き込みをするが情報無し。

すれ違った犬の散歩をしていたオジサンには不審者を見るかのようにジ~と見られ続け ( 通報されなくて良かった

なかば諦めかけ家へ帰ろうとした所、家の者と道で会った。

『 どこにもいない。明日、保健所と市の清掃課に連絡してライフを回収していないか確認するよ 』と私は言った。

回収…生ある者には使わぬ言葉。  考えたくはないが(もしも)という不安がよぎった。


その時、どこからか視線を感じた。 視線を感じる方へ目を向けると…

『 おった~!! 』

民家の庭先の石と石の間から顔半分だけ出してこちらを見ている物体。 ライフ

急いで抱きかかえた。 まったく心配させやがって!! 無事で良かった~!!

ちょうど、そこに通りかかった幼馴染のお父さん。

『 アンタん家の猫か。その子、昨日からずっと居て可哀そうに雨には降られるし大きな猫に追い回されるは、何匹ものカラスには襲われるわで 』

なんと!? カラスにまで突かれるとは…。

結局、ライフを発見したのは自宅から5件ほど離れた民家の庭先でした。



あのまま見つけられずにいたら迷子野良猫として生きていかねばならない。

今回は見つけられて運が良かったが、毎回見つけられるとは限らない。

そんな理由で野良猫になった子もいるだろう。

生きていければいいが、ポンといきなり独りになって生き抜く術など知らない、誰も教えてくれない。

そういう迷子達が少しでも家に無事帰れますように。