僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

中尊寺

2018-05-06 21:37:46 | 
清衡は思った。

私は戦の中で生きる修羅であった。

父を亡くし、家族を失い、義理の兄弟たちとも
骨肉の争いに明け暮れた。

なんと虚しいことだろう。

これからは敵味方問わず戦をもとに命を落とした人の
霊魂を慰めることにしよう。

未来永劫、恒久に平和な世の中を作ろう。

思い立った清衡は、「中尊寺建立供養願文」を出し
中尊寺建立に取りかかった。

マルコ・ポーロに黄金の国ジパングと言わしめた
その平泉の中尊寺に 家族で旅に出た。

中尊寺に入る月見坂は、
来るものを簡単には招き入れない急峻な坂がある。


樹齢300年もの大杉の木立は、伊達藩時代に植樹したもの。



東物見からの眺望、束稲山が見える。


弁慶堂や峯薬師堂に寄り

本堂に到着。


獅子躍りの太鼓が響き渡る。




讃衡蔵で800円の拝観料を払い
讃衡蔵の金銅華鬘などの宝物を観る。

中央に美声で知られる迦陵頻伽が彫りこまれている。

金色堂は大火による焼失を免れた創建当時の遺構。
本尊は阿弥陀如来、脇侍に観音・勢至菩薩、さらに
六体の地蔵菩薩と持国天・増長天が本尊を取り巻く。堂全体を金箔で覆い、内陣は螺鈿細工・蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金で荘厳されている。


駐車場に戻るとき、弁慶園で、五平餅ならぬ
弁慶餅を食べる。
胡桃だれが香ばしく美味しい。


昼食を芭蕉館でとる。


名物わんこそばを
















わんこに盛られたそばを秀衡椀に移し
様々な薬味とともに一口で食べる。
24杯あるが、12杯までお代わりができる。







宿は、毛越寺近くのホテル武蔵坊
なかなか夕食が優れている宿だった。














山葵昆布釜飯と前沢牛、フカヒレの揚げ物など
料理に創意工夫が感じられた。

茶碗蒸し


ハッ斗汁


穴子鮨


温泉に入り土産を購入し一日目終了。