僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

2018-05-29 21:10:00 | たわごと
ここんところ パソコンやスマホの見すぎじゃなかろうか、細かい字がメガネを通して見辛いときが多い。

もともと近眼なので、それようの眼鏡をかけているが、
文庫本や新聞を読むときは裸眼で読むと読みやすい。

このように老眼まっしぐらの私だが、遠くのものを
見分ける力とか動体視力は、ちょっと凄い❗

車を走らせていて、5メートル先に毛虫が横断していたり、雨蛙がピョコピョコしていたりしている光景を
しっかり認識して、決して轢くことはない。

また山で歩いて山菜のウドを探しているとき
道端から山の斜面上方3メートル先に
ヤマブキショウマやイタドリが沢山生えている中で
山独活を見分けることができる。
そして崖の下を覗き、草藪の中に数本の独活を知覚
するのが早い。

たぶん山奥であり谷底の形状の地形に生まれ烏天狗のように
霞や山の霊気を食べて育ったお陰かも😁知れない。

以上、自画自賛の僕の感性なりにけり。

ホトトギス

2018-05-29 19:07:36 | 生き物
万葉集の中に、鳥のホトトギスを詠んだ歌が153首もある。

漢字で不如帰(ホトトギス)と書けば、その字の由来は、中国の杜宇が失官し、復職を願ったが受け入れられず失意のうちに死んでいった故事にある。
読みは、「帰るにしかず」で、意味は帰ることができない、になる。

徳冨蘆花の小説に「不如帰」があるが、主人公の浪子が肺結核に倒れ、その喀血する様子をホトトギスになぞらえたのであろう。

ホトトギスの漢字は他にもたくさんある。

血を吐くまで鳴き続けるホトトギスに自分を掛け合わせ、俳号を「子規」にした正岡子規、その子規も
ホトトギスと読む。

他に、「時鳥」、「杜鵑」、「沓手鳥」、「郭公」、「霍公鳥」、「蜀魂」、「杜宇」があり、
意味合いから、「妹背鳥」、「偶鳥(たまさかどり)」、「死出田長(しでのたおさ)」、「時津鳥」などもホトトギスのこと。

ホトトギスは、ミソサザイやウグイスの巣に自分の卵を産み落とす、托卵もする。
自分の悲しい運命にあらがうように、今日も一羽、彷徨うのであった。