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『アルゴ』についていろいろ書いてみようかと(ネタバレしまくりです!)(6)

2012-11-23 08:00:33 | 映画!
はい、長いこと引っ張ってきた「『アルゴ』についていろいろ書いてみようかと(ネタバレしまくりです!)」ですが、本気でこれで最終回です。しつこいですが、ネタバレしまくりですよ、奥さん!

13. ロバート・シデル氏(発音はシデルではなくサイデルかも)
映画『アルゴ』には名前は一切出てきませんが、実際の脱出劇で恐らくレスター・シーゲルのようなポジションだったのがロバート・シデル氏。特殊メイクのプロで、トニー・メンデス、ジョン・チェンバースとともにニセの映画会社 Studio 6 を立ち上げた人物です。当時作られたニセ映画『アルゴ』のポスターにも(ニセ)プロデューサーとしてばっちり彼の名前が出ています。



で、『アルゴ』についていろいろ書いてみようかと(ネタバレしまくりです!)(3)の「7. ニセ映画会社"Studio 6"について」でもご紹介したこのサイトには「シデル氏は死亡していると誤解され、この映画の準備には関わらなかったが、この作品を認めている」と記述されています。そしてシデル氏はこんなことも言ったそうです。

“When Affleck saw me at the after-party, he looked me up and down and said, ‘You are in pretty good shape for a dead man.’ I think what happened was Ben knew that John Chambers was dead and I think they made the assumption that I was too.”(アフレックと私がプレミア(?)の後のパーティーで初めて会った時、彼は私を上から下まで見て「死人にしてはかなり健康そうですね」と言った。ベンはジョン・チェンバースがすでに亡くなっていることを知っていて、恐らく(『アルゴ』のスタッフも)私のことも死んだと思ったんだろう。)

もし『アルゴ』の準備の初期段階に関わった人々がシデル氏を探し出し、彼にこの脱出劇に関する取材をきっちり行っていたら、『アルゴ』の物語は少し変わっていたかもしれませんし、レスター・シーゲルという架空の人物も登場していなかったでしょう。その作品が『アルゴ』を超えるものになっていた可能性もあるでしょう。それでも、私は本物とはまったく似ていないトニー・メンデスとレスター・シーゲルという非常に興味深い人物が登場する映画『アルゴ』で良かったと思うのです。
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