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宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

曇りがちな空に晴れ間が(1)

2017年09月23日 | 音楽
(9/28記)

9月23日は京都音楽博覧会2017に行ってきました!
公式サイトはこちら↓
http://kyotoonpaku.net/2017/

夏にホットフィールドで観たくるりがとてもよくて、また屋外で聴きたいなーと思って。
田島貴男さんも出るし、布施明さんの生歌はぜひ一度聴いてみたい!というのもあった。
しかし、行くまでは正直そこまでの期待はなくて、それなりに楽しめれば全然OKくらいの気持ちだったのだ。
今年はミスチルも出ないし、そこまでの人出ではないだろうとも思っていた。

すみませんすみません。
おみそれしておりました。

会場の梅小路公園は、右に水族館、左に鉄道博物館があるということもあって、にぎわっていたのはもちろんだけど、リストバンド引き換え場もグッズ売り場も長蛇の列。
なんだかんだで、オープニングから少し遅れて会場に入ったのだけど、レジャーシートが敷けるエリアは超満員、前方のスタンディングエリアにも人がいっぱいいて、第一出演者ディラ・ボンさんの演奏を聴いている。
この最初の方のディラ・ボン、トミ・レブレロ、アレシャンドリ・アンドレス&ハファエル・マルチニという外国人アーティスト3組、私は全然知らなかったんだけど、みなさんとてもステキで大好きになった。ディラ・ボンさんによると物販コーナーにCD販売していたみたいなんだけど立ち寄る暇がなく・・・車の中でも聴きたいなー京都のタワーレコードだったら音博出演者CDが並んでいるらしいんだけど、ここでは購入にひと手間かかるなー
田舎者の先入観だと今回のタイムテーブル、くるりの出演まではそんなに人が集まってないんじゃないかと思っていたんだけど、すでに大勢の人が集まって(たぶん)未知の音楽を楽しんでいるところが、なんだかよく分からないけど、さすがくるり、さすが京都、などと思った。

途中、管弦楽団のための設営で長めの転換をいただきますとのことで、その間にトイレに行ったり、外の市電カフェでかき氷を食べたりできたのもよかった。管弦楽団の演奏も目前ではないけど、ちゃんと聴こえてきて流れは分かったし。
そうそう、今回、司会の人がいて進行する形がいいなと思った。メリハリがつくし、状況が分かりやすい。
合間に環境に配慮した取り組みについての説明もあり、事前リサーチの時間がなくてうっかりしていたけど、次回行くときはマイ食器、マイボトル持参で行こうと思った。
(事項へ続く)

歌詞で知る感覚

2017年08月13日 | 音楽
先日来、くるりの「Liberty & Gravity」が気になって何回も聴いている。
わけわかんないけどとにかく好きだー。
歌詞は気にしてなかったんだけど、タイトルからしてすごい!と思ったし、時々聴こえる言葉も気になる。
で、遅ればせながら歌詞検索してなるほどなるほど。

分析して文章にすることはできないけど、分かるよー。
勝手な思い込みかもしれないけど。

岸田繁さんてすごく歌詞にこだわりを持って書いている人なのかと昔は思っていたのだけど、番組とか本とかで、とにかく音楽が先で、言葉は思ったことをそのままみたいなことを言っていて、驚いたと同時に、だからこそああいう感覚的に刺さる歌詞になるんだなーと思った。

初めて知ったのは「ばらの花」だけど(矢野顕子さんがカヴァーしていたから。って私ほとんどこのパターン(^^;)メロディーとかレイ・ハラカミのアレンジがすばらしいのはもちろん、歌詞にも私はちょっとびっくりしていたのだった。

「安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ」

これ、断言してしまうけど、言葉を使う職業を目指していたり国語の成績がすごく良かったり「言葉が先」の人には書けない歌詞だなーと思う。
この歌詞の感覚、私、勝手ながらすごく良く分かるように思うんだけど、こういう言葉の並べ方をしていいんだ!という発想がそもそもなかった。

自分たちに「安心な」という形容をつけて、不安な気持ちをなだめる。
泣いたり笑ったりが自然にできない現状があるけど、「思い切り」したいと思っている。

言葉になっているのを見て初めて、その言葉が表す存在(感覚)に気づくわけで。
90年代以前は、そういう感覚自体が無かったような気がするので(少なくとも共有されてはいなかった)、こういうフレーズに触れたことがなかった。
「言葉が先」の人は、どうしても先人の言葉をなぞってしまうというか、自分の感情に既存の言葉でラベル付けしてしまうから、今まで名付けられていなかった感情を言葉で表すことには逆に不利になるんじゃないかと思う。

と、分類すると典型的(か分からないけどとにかく「音楽が先」とかではない)「言葉が先」な私としては自戒してみるのであった。

(付記:んーなんだか分かりにくくなってしまったが。常識的には「不安な僕ら」はあっても「安心な僕ら」はNGだし、「泣いたり笑ったり」は普通全力でやるものだから、わざわざ「思い切り」を付けるのはおかしいのだ。国語力テスト的常識では。だからテストで100点取りたい人はこういう言葉の組み合わせは避ける、というか発想しないと思う。だけど、この言葉の並びでこそ初めて実感される感情感覚が確かにあるんだなー、ということが書きたかった。...まだ的確でない気がするけど)

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また意味合いは違うけど、印象に残っている歌詞をついでに。
それはSMAPの「Joy!!」

「無駄なことを 一緒にしようよ」

という歌詞をいまだによく思い出す。
無駄を省いてーとか考えがちだからかなー(^^;
明るい中にもちょっと寂しげで投げやりな感じもあるメロディーが世相にもぴったり合っていた気がして、ひそかに後期SMAP楽曲の傑作のひとつ(他をよく知らないけど・・・)と思っているのであった。

まさに「ホット」な

2017年08月05日 | 音楽
(8/9記)
「暑い暑い言うてるけどイヤなんじゃないんですよ」ということで

8月5日はこちらに行ってきました!
ホットフィールド2017 @黒部市 宮野運動公園
http://hotfield.jp/

初めて行ったんだけど、ロケーション最高。
見晴らしがよくて、人里との距離がちょうどいい感じ。
木陰にたくさんテントが張ってあったけど、キャンプ初心者にもいい場所かも。
芝生に傾斜と段差があるところが、ステージ観覧席としてうってつけ。
ここでのフェスを考えた人はエライ。
(シャトルバスで場外駐車場や駅とのアクセスも快適。帰りのバスにはなかなか乗れず辛かったが・・・)

当日は快晴。お昼過ぎての到着となり、道中と現地のあまりの暑さに一瞬来たことを後悔したのだけど、木陰も多いし、出店のごはんや飲み物・かき氷もおいしく、「夏から逃げずに向き合っている感」が楽しくなってきた。

観てみたかった never young beach に間に合わなかったのは残念だったのだけど、お目当てのくるりと電気グルーヴが、やっぱりとてもよくて大大満足。

以下、主にくるりについてですが。

くるり公式ツイッター「くるりの出演はまもなく」の写真のはじっこに自分の姿を確認。
拡大しても自分以外はまず分からないくらいなんだけど、めっちゃニコニコ笑顔。
嬉しかったんだねー自分。

リハーサル中、ずしんと響く特徴的なドラムの音が聞こえてきて、叩いている人に注目。
お、あれは、とネットで確認、フジロックにも出演していたとあったからたぶんそうだわ。
クリフ・アーモンドさんだー。今回サポートなのねー。
クリフさんといえば、かつての矢野顕子トリオのドラマー。
あの唯一無二のドラムがここで聴けるのは嬉しい!

と、個人的にひと足先に盛り上がっていたのだけど、本番のくるりのステージがまたすばらしかった!
しょっぱなの「鹿児島おはら節」(知らなかったけど後から検索)から、うわーいいなーっていう感じ。
新旧の曲どちらも良くて、MCもリラックスしつつもグダらず楽しく。
佐藤さん、写真でも思ったんだけど、なんだかダンディになっておられた。
(くるりのステージを観たのはたぶん2009年の音博の時だけなんだけど、観客男子からの「佐藤くーん」の掛け声がいまだ忘れられず(^^;)
岸田さんも、あのロックスターのようなギターの構えは昔はしていなかったような。
京都の大学生(の名残り)から、いい感じにおっちゃんになられたなー、なんて。
ファンファンさんのトランペットと女声コーラスが入る今のスタイルも好きだなー。
なんというか、くるり、充実の時を迎えてこれからも進化していかはるんやろうなーというのが感じられて、それが嬉しかった。

自分用にセットリストコピー
鹿児島おはら節

ワールズエンド・スーパーノヴァ
ばらの花
Morning Paper
Hometown
琥珀色の街、上海蟹の朝
ロックンロール・ハネムーン
Liberty & Gravity

周囲の人の話によると、ホットフィールド、以前はもっと人が少なくゆるい感じだったらしいのだが(OKAMOTO'Sが出てて前から2列くらいしか埋まってなかったとか)今回はかなり人が多かったように思った。これ以上多くなるとちょっと大変かな・・・でもあまり人が来ないと運営が厳しいだろうし難しいところだ。そうそうこのホットフィールド、ネットでのチケット購入は自前サイトのオンラインショップのみで、大手プレイガイドを通していないところが珍しいと思った。黒部市の方針?

付記
メインステージは特に夕日が臨めるステキなロケーションだったのだけど、夕日が見えるということは西日がキツイということでもあり、演者の人の背中にもろに当たって大変そうだった。特にクリフさん(^^;

中二時代から遠く離れて

2017年07月26日 | 音楽
(書かないままに7月が終わっていくので、備忘録的に、と書き出したらずるずると)

音楽はほとんど車の中でカーステレオで聴いていると前に書いたような気がするけれど、ステレオじゃなかった!ということが判明。
ただiPhoneをバッテリーにつないで充電しながら聴いていただけだったんですねー。
6月半ばより、ステレオを通して聴けるようになりまして、わわなんという違い。ステレオってすごいー
って何時代の人だよって感じですが・・・(^^;
だからといって、もうiPhoneから直接聴くことはできない・・・ってことはなくて、どういう環境でも根源的な良さは変わらないなーとも思ったりして。

ずーっと同じものばかり聴いていたのだけど、またふとツタヤでCDをいろいろ借りてみる波がやってきた。
ついついリピートするのが
『世界観』(クリープハイプ)
『達磨林檎』(ゲスの極み乙女。)
『無罪モラトリアム』(椎名林檎)
・・・
声が独特なのが好きなのか、中二病的気質に惹かれるのか?
歌詞をちゃんと吟味してないのに中二って決めつけるのもどうかと思うけど。
ゲスの極み乙女。やっぱりいい! これお蔵入りになってたんだとしたらほんとにもったいなかった!
クリープハイプもゲス乙女もフロントの人だけじゃなくてバンドとしていいなーと思った。
椎名林檎さんのデビュー時は私はもう大人だったので、もちろん知っていたけど、当時はそれこそその世界観にはなんかヤバイ近づいてはいけないと思っていたのだった。
そういう、言葉がブロックするということがなくなって、前よりもいろいろ聴けるようになった気がする。
中二時代から遠く離れたからこそ、中二的なものに向き合えるようになったような気もする。
中二中二と書くと誤解されそうだし違うような気もするけど、若さが内包するいろいろなもの、ということでー

先日たまたまスペースシャワーTVをつけたらSuchmosの日比谷野外大音楽堂でのライブをやっていた。
観ているうちになんだか涙が出てきそうになって、なんでかなと考える。
なんというか、自分たちの格好良さを信じている感じが、眩しい。
もちろん、本当に格好いいんだけれど、もし私が彼らだったら、いまひとつ信じきれなくて、てへって笑いでごまかしたりしそうな気がする。
「なーんちゃって」とか言って、自分のプライドに保険をかけたりしないっていうか。

時間がないのでざっととりあえず。後でまた考えよう。

神話の世界

2017年06月29日 | 音楽
先週は山陰旅行に行ってきました。

島根県は出雲大社にお参りしただけなんだけれど(宍道湖は車窓から見た)
「あっ吉田くん!」
島根県を宣伝しているとは知らなかった。
あらオンラインショップもあったのねー。
しかし思い返してみると私『秘密結社鷹の爪』の作品は全然観たことがないのだった。
なぜ親しみを感じるのか不思議・・・

鳥取市のほうへは行けなくて残念だったのだけど、
米子市近辺で
皆生温泉!
足立美術館!(こちらは島根県か)
水木しげる!
といろいろ刺激を受けました。

そしてスカパラ!@米子市公会堂
・・・
前から鳥取に行ってみたかったのできっかけづくりということでー

今回はじっこの席だったこともあって、ちょっと客観的になった時もあった。
前方に警備スタッフの人がかがんでいて、この人からは観客のことはどう見えているのかなーとか。
ま、スタッフの人はいいとして。
はじっこの席というのは、ステージ全体を観るにはベストの位置ではないんですけれど、メンバーの中には側面に来てくれる人もいるし、今回の演出では脇の通路を通って登場する人もいるわけですよ。
わわ、嬉しいーー
んだけれど、視界に入る観客の姿が私でなんだかすみませんすみませんって感じも・・・
自分なりのベストを目指して努力しようと誓った夜であった。とりあえずお腹はひっこめよう・・・

出雲大社に行くので『古事記』の読みやすそうな文庫をぼちぼち読んでいたせいか、ステージの一場面で、なんだか日本神話の世界とシンクロするなーと思ったことであった。
みずら結いの髪型で貫頭衣でも合ってたかもねー、雲がたなびいたりしててもよかったわねーなどと。
でもまああれは時空を超えた音楽の神様、バッハとジョビンってことなんでしょうねー(あ、ネタバレ?)
それにしても、ああいう小ネタよく考えるなーすごく好きですが。

が、去年の「道なき道を行く」ツアーみたいな100%クールなステージも次は観たいなーと思ったりも。
あの時はまだよく知らなかったからなー。
ともあれ、楽しかった!

(本当に大切なことは書かないし、書けない。・・・って尾崎世界観さんの文章ですが。今回は「理想の観客ってどんなんだろうー」と考えてしまって、ミーハーなことが書きにくい・・・)

驚き・ワクワク

2017年06月06日 | 音楽
(前項の続き)
「ミュージシャン」と掛けて「恐竜」と解く、そのココロは、
と、両者の相似性についてちょっと考えてみたのだが(ヒマだね)

現代人が「恐竜」に対して抱く感覚、
それは言葉にすると
「驚き」と「ワクワク」
「迫力」と「ロマン」
「畏れ」っていうのもあるかな。
「異形の哀しみ」なんてのを感じる人もいるかも。
そして、
目を輝かせる人もいれば(子供は特にそうだね)
目を伏せる人もいる。

そういう感覚が、ステージ上のミュージシャンを観る時にもある。のかな?

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さて、スカパラホールツアー@福井で、
ひとり昭和喜劇風味だった川上さん(ベース)にちょっと注目してしまったのだけど、
マネージャー佐藤さんのスタッフコラムにあった川上さんの言葉がいいなーと思って手帳に書いておいたのを思い出して、ここにも書き写しておきたい。
(引用ということでお許しを。全文を読みたい人はふらっとファンクラブに入会すると読めるよーと勧誘してみたり。そういえば新参ファンの私は、おととしのツアーパンフレットを読んで、マネージャーさんがステージの企画もするんだ!とすごく驚いたのだった)

「これから年をとればとるほど楽しいことしかない。体はガタがくるかもしれないけど、本当に年をとった分だけ楽しいことが増えるからどんどん年をとったほうがいい。」

いいなー。
そう言ってくれる人が先にいると嬉しいね。
でも体のガタはほどほどにしたい・・・

恐竜だー

2017年06月04日 | 音楽
(6/6記)

行ってきました!
東京スカパラダイスオーケストラ2017全国ホールツアー
「TOKYO SKA Has No Border」@福井フェニックス・プラザ 大ホール

ネットで検索すると、結構否定的な意見もあったので、不安だったのですが。
よかったーすごく楽しかった!
やっぱりスカパラのみなさんは全員カッコイイなー。
振り返れば謎演出のいくつかや変衣装はフェロモン過剰放出を防止するためもあったりして(?)

以下微妙にネタバレですが、
変衣装の時のほうがパフォーマンスがひときわ素晴らしくて「こんなにヘンなのに」と逆に感動が増したりして。
大森さんのあれは(変衣装ではなくあの曲ではむしろ正当だと思うけど)「さすがパーカッショニストだなー」と思ったし。
NARGOさんてトランペットのみならず、なんて芸達者なんだ。歌はうまいしダンスの体の動きがすごい!
ああいう感じ(洋楽カバー)もいいですねー。正統派カッコイイ衣装でまたやってほしい。
沖さんGAMOさんの、キーボードとサックスの掛け合いが、私的には白眉。また聴きたいなー。
あんな謎衣装じゃなくてもと思わないでもないけれど、あれが起爆剤になっているというか、衣装を身に着けてのヤケッパチ感というか吹っ切れた感というかが、パフォーマンスにいい影響を及ぼしているのかも(?)

今回観客参加型ということで、ふと思い出したのが、その昔見学に行った小学校のクラス。
先生の問いかけにクラスの子全員がハイハーイと元気に手を挙げていたのが驚きだったのだった。
自分の学校時代だと、手を挙げるのは少数の決まった子で、他の子たちは当たらないようにうつむいているという光景が定番だと思っていたので。
先生の力量でそういう元気なクラスにしてたんだと思うけど、子供がそういうふうだと先生もやりやすいんだよね。
で、何が言いたいかというと、今回の会場はよかったなーと。
壇上に上がった人たちの雰囲気もよくて、見ているこちらもハッピーな気分になった。

ともあれ、てんこ盛りの内容を見事にこなすスカパラのみなさんはあらためてすごい!

タイトル意味不明ですが、
福井県は恐竜博物館もある「恐竜王国」なのだそうで、メンバーの方々の恐竜のフィギュアと一緒の写真を見て思ったのだけど、「ミュージシャン」と「恐竜」って何か親和性が高いような気がする。相似性があるというか。
(その発見をした?画家のミロコマチコさんはエライ!)
「ミュージシャン」と掛けて「恐竜」と解く、そのココロは・・・なんだろう?

結局はこれでいいのだー

2017年05月03日 | 音楽
(5/5記)

5月3日はこちらに行ってきたのだ。
赤塚不二夫生誕80年企画『天才バカボン』『もーれつア太郎』50周年記念
バカ田大学祭ライブ 出演 THE BEATNIKS/矢野顕子 @恵比寿ザ・ガーデンホール

開演時刻が早いので日帰りできるのがありがたいのだ。
(このバカ田大学音楽祭は出演日替わりの3夜連続イベントで、できることなら4日(大貫妙子&小松亮太/KIRINJI)も5日(ゴンチチ/清水ミチコ)も行きたかったのだー。)

弾き語りアッコちゃんはやっぱりステキだったのだ。
そのピアノの魅力はどこからくるのだと思いながら聴いていたのだが、それはやっぱり秘密のアッコちゃんだったのだ。

・・・バカボンのパパ口調は意外と頭を使うのでやめにして。
「雑踏」がきゅんとしたなー
「Welcome to Jupiter」をピアノ弾き語りで聴いたのはたぶん初めて。
低音を効かせる感じがカッコイイ。
「いい日旅立ち」では、会場から私にはちょっと謎な笑いが。
そこで「山口百恵さんのモノマネだけど実は矢野顕子~」と清水ミチコさんのようになる矢野さん。
(モノマネとは言ってなかったかな?)
その後のピアノは、なんだか不思議なテンションになっていた。

上原ひろみさんとのツアーで「精も根も尽き果てた」とのことだったけど、なんていうのかなー、何かを達成した後って、疲労と寂寥の中にも妙に宙ぶらりんな解放感があったりしませんか、そういうのを感じる演奏もおもしろかった。
(個人の感想)

休憩をはさんで登場のTHE BEATNIKSは、とにかくカッコよかった!!
こういう機会がないと観られなかったと思うと(私の場合)、対バン企画っていいですねーすごいお得感。
スーツとお帽子の幸宏さん、慶一さんがまずスタイリッシュでとてもステキ。
サポートのゴンドウさん、砂原さんの存在感もさすが。
映像もカッコよくて。
赤塚漫画のキャラクターを配したあの映像、一夜限りだとしたらものすごくもったいないような。
またどこかでやるのかな?
あえて難を言えば、すごくいい曲だと思うのに歌詞が聴き取りにくくて残念なような、でもそこがいいのかな(個人の感想)

アンコールでは矢野さんも参加しての、なんとYMOナンバー「BALLET」。
(とっさにタイトルが出てこない私であったが(^^;)
これぞまさしく「一夜限りのスペシャルセッション」。
よく知らないけど、このオリジナルと変わらぬ再現度には砂原さんの貢献が大きいような。終始表情がクールでうかがい知れなかったけど、これ演るのいちばん喜んでそう。(個人の印象)

まったく関係ない付記
・開演前のBGMは童謡のインストゥルメンタルだったのだけど、「どんぐりころころ」を聞きながら、そのメロディーに合わせて「日清製粉、からあげ粉🎵」と(心の中で)歌っている自分に驚く。
そもそもそんなコマーシャルあったっけ?

音・言葉

2017年04月20日 | 音楽
(4/22記)

休みを取っていたので20日は1日フリーだった。
都内美術館展覧会の一覧を眺めながら、どこに行こうか迷っていたのだけれど、思い切ってこちらへ。

「坂本龍一 設置音楽展」@ワタリウム美術館

「思い切って」というのは大げさではなく。
このブログの最初のほう2009年末に坂本さんのコンサートに行っているけれど、その後は遠ざかっていた。
新しいアルバムも買っていない。
環境音楽っぽい?と聞いて、まぁなんというか敬遠していたのだ。

東京での貴重な1日、つまらなく思ったらどうしようーという不安もあったのだけど、
絵画を観るよりも「体験した」という実感が持てそうで、
「東京での体験」としては良い選択ではないか、とか思ったり。
19日放送のNHK『クローズアップ現代』出演を知って、予約録画しておいたのだけど、
帰宅後に番組を観たときに、行った後悔より行かなかった後悔のほうが大きいかもなー、
などと逡巡の末。

結果。
行ってよかった。すごくよかった。
「設置音楽」という企画、いいなと思った。
自分の家では、こんなふうに音に耳を澄ませられる環境や心構えはつくれない。
チケットは私は1回券だったけど、会期中何度でも入れるものもあって、もし私がホームレスだったら、毎日来て1日中いるかもなどと思ってしまった。
私はここで初めて最新アルバム『async』の音を聴いたわけなんだけれど、
初めて聴いたのがこの場所でよかったなーと思った。
(アルバムを聴き込んでから行くとまた感想が違うと思いますが)
フルに聴けるだけの時間の余裕があったこともよかった。

その場では買わなかったけど、後日アルバム『async』購入。
聴きながら、ふっと展示でのインスタレーションが頭に浮かんだり。
タルコフスキーの詩、『ザ・シェルタリング・スカイ』の文章を活字で見たいというのもあった。
『ザ・シェルタリング・スカイ』の満月の文章はフランス語、ロシア語、中国語と広東語?、アラビア語があった。
その昔「Thatness and Thereness」とか辞書片手に解読しようとしていたことなど思い出したり(^^;
タルコフスキーの映画、観てみたいけど、これも家では絶対無理そう。
どこかで上映会やらないかなー。

この展覧会ではメッセージを書くコーナーがあったのだけど、こういうのとか、その場で感想ノートを書くのとか、短時間でささっと書くのはほんとに苦手だー。いいことを書きたいと自意識過剰になるのがいけないんだと思うけど・・・今『async』の特設サイトを見たら、アルバムに対する感想とか疑問とかには坂本さんから返信があったりするのですね。ああ、その場では何も具体的な言葉が思いつかなかった・・・今も思いつかないけど・・・

ピアノ!ラーメン!恐竜!

2017年04月19日 | 音楽
(4/22記)
行ってきました!
「矢野顕子×上原ひろみ TOUR2017 ラーメンな女たち」@東京文化会館

初めて行く東京文化会館は上野公園内、JR上野駅の目の前。
雲ひとつない青空に新緑が映える。
早く着いたので、ツアーグッズを買ったり(先行販売していた)、レストランで腹ごしらえしたり。
開場後は5階席までのぼってステージを見下ろしてみたり。
見晴らしよく音も良さそう。1階のいちばん前とかよりもかえっていいかも。
(蛇足ながら、各階にトイレがあり、上階のトイレは空いていた。急ぎの時は1階トイレではなく階段を駆け上がるのが吉かも。と豆知識)
開演前のBGM(レイ・ハラカミ)に耳を傾けながら、座席でぼおっとしている時間もなかなかよかった。

そしていよいよ開演!
ネットでもういろんな感想が書かれているので、付け足すことはなく、新しいことは書けない!
とにかく、すごかった!楽しかった!ハッピーだった!

まったく蛇足ながら思い出のために衣装のことを書くと、ひろみさんの最初のお衣装、ん?浮世絵柄?というのは気になったが(^^;休憩後のドレスは「曇り空の下の桜」という感じのピンクで、日本の春らしい感じがしていいなーと思った。矢野さん休憩後は真赤なロングドレス。
あ、そうそう、ひろみさんがツアーグッズ紹介のために、トートバッグを肩から下げてとことこ歩いてくる姿がめちゃくちゃキュートだった。まったく演奏とは無関係だけど(^^;
矢野さんのうながしへのぼそっとした返しが絶妙で、まさに「打てば響くような」。
MCの相方としてもかなりの相性のよさとみた。
(ひろみさん本人は「私は演奏に専念しますので」と思っているのかもしれないけど(^^;)

休憩後のひろみさんのソロは「トムとジェリー」に「アイ・ガット・リズム」が挟まっていて、「!浅田真央ちゃんが競技で使っていた曲だー」(というのが個人的な認識(^^;)と、なんとなく嬉しかった。
それにしても、緩急自在、高速にして正確無比、強弱硬軟ピアノの音ってこんなに幅があるんだーと、シロウトながらひろみさんの演奏にはあらためて驚愕驚嘆。会場中からどよめき。
このテクニックに張り合おうとするミュージシャンだと、この後にソロで演奏するのはなかなかツライものがあるのではないかと思ったりするのですが。
そこはわれらが矢野さん、速度がひろみさんの4分の1(で弾きますと本人談)でも、即興歌詞でもスバラシイ!
ひろみさんと演奏スタイルがまったく違うのがやっぱりいいのかな。
私、今回あらためて、矢野さんのピアノ(と歌唱)はやっぱり特別に好きだーと思った。
でも何が特別にいいんだかは言葉で説明できない。
この矢野さんのピアノの魅力について誰か解明してほしい。
『ユリイカ』の特集号を読み直せば分かるかなー・・・

(タイトルはツアーグッズであるキーホルダーに付いているモチーフより。これで三題噺をつくるのは難しいなー、あ、このコンサートの内容がそれか(^^;)