今日は帰港すると直ぐに珍しいサメが獲れたから見て欲しいと他の定置網の方が来る。黒い斑点がたくさんあるとの事である。体に黒斑がたくさんあるサメを言われ想像したのがドチザメである。ドチザメは普通に見られるサメであるが、ここでは珍しく滅多に獲れない。そして数日前にそのドチザメがうちの定置網でも獲れたので今回も同じだろうと思う。見に行くと黒斑のある体が見え、やっぱりドチザメだなと思い、それを伝える。珍しくないのなら必要無いので逃がすと言いそのサメを持ち上げ、海に放そうとする。その時、頭部が見えた瞬間にドチザメの顔付きと違う事が直ぐにわかった。逃がすのを寸前の所で止め、じっくり見ると見覚えのある顔付き。以前に漁師さんに頂き標本登録したエドアブラザメに良く似ている。そこで鰓孔の数を数えると7つある。これで珍しいサメ確定である。サイズが大きいのが気になるが標本用に確保したいところである。だがこのサメ、水族館用にと生かしてある。結局は水族館用になり、たまたま別の魚を受け取りに来たかごしま水族館が運んで行く。家に帰り撮った写真から同定するとエビスザメのようである。今までにも珍しい魚だが生かしてあった為に水族館へと行く事が何度もあった。今後を考え、珍しい魚は直ぐに〆るようにと漁師さん達の脳裏に植え付けておかねば。
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特にあまり見ないものであれば頭のなかに
基本的な特徴を描いてチェックしていくこと
です。
これを続けて行くと…その内市販図鑑の間違い
探しが出来るようになります(^^;)
まあ放す寸前で良かったです。
折りしの深海生物ブームでエビスザメが
映像として出てくる事がしばしばあります。
上手く展示出来れば水族館としても目玉に
なるんじゃないですかね(^_^)v
まあ標本としては惜しかったですが。
今回は本当に自分の悪い癖の思い込みが原因でした。
自分の中で数日前にドチザメが獲れた事、体側に黒斑がたくさんある事という点で、魚体を見ないうちからドチザメだろうと思い込んでいました。今までに思い込みで何度も失敗をしています。
まぁ今回のエビスザメも全長が1メートルを超えていたので、大学へいきなり持ち込んでも嫌がられたかもしれません。この前のFBの話同様大型魚対応の対策を考えなければならないですね。