お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ムスジコショウダイ

2008年05月13日 | 市場

 今日は水揚げが終わり市場内を覗いていると漁協の職員から、これ売れないからと魚を頂く。このタイプの魚は数種いるのでその場では「何とかコショウダイ」とまでしか分からない。持ち帰り図鑑で調べるとムスジコショウダイであった。うちの定置網で捕れた事はなく、他の網や市場でも見た事がなく、初めて見る魚である。ネットで検索すると国内の画像はダイバーが撮影した幼魚の写真ばかりで成魚の写真は非常に少ない。だが図鑑によると沖縄では普通種のようである。沖縄では普通種で本土では幼魚の写真ばかりということはこの幼魚は死滅回遊魚であろう。それを証明するかのように幼魚と成魚の体の模様が違うこの種の模様の移り替わりを証明する中間(若魚)の写真が見つからない。今回頂いた個体は体長が30センチ程あるので黒潮に乗って流されてきたものであろうか。本土でこのサイズは珍しいと思われるのであまりいじらずホルマリンを使わずに写真を撮り、魚ボラの標本用に確保する。明日が魚ボラの日なので冷凍せずにそのまま持ち込み標本登録する予定。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宮崎産ミミズハゼ | トップ | ダルマオコゼ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

市場」カテゴリの最新記事