お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

市場便り

2007年08月10日 | 市場

 今日は市場に大きめのヒラアジの仲間が2個体水揚げされているのが目に付いた。よく見るとリュウキュウヨロイアジの成魚である。さらに2個体のうち1個体の背鰭・臀鰭軟条部の一部が糸状に伸びている。検索図鑑で見るとリュウキュウヨロイアジの雄の成魚の背鰭・臀鰭軟条の中央部は糸状に伸びるとなっている。という事はもう1個体は雌であろう。リュウキュウヨロイアジの幼・若魚は定置網で良く獲れるのだが、今までに成魚が獲れた事が無く探していた魚であった。検索図鑑では軟条が糸状に伸びるとなっていて、その全形図が載っている。しかし、日本産のリュウキュウヨロイアジで図鑑やインターネットなどでもそのような写真を見たことが無い。アジ科の魚ではイトヒキアジを始め、特にヒラアジ類などでは幼魚期に軟条部の一部が糸状に伸びる種が多いが、成長に連れそれが徐々に短くなっていく場合が殆どである。だから本当に成長に連れ軟条が伸びるのだろうかと疑問を持っていた。そして今日この個体を確認して納得した。しかし、この個体も検索図鑑のようにそこまで長くは伸びていない。だが今後徐々に伸びていくのかもしれない。ただこの個体は体長が30センチ近くはある。これからまだまだ成長するのだろうか?
*この個体は標本は存在しませんが、尾鰭が黒色であることからヨロイアジと思われます。
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