お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

初入網 タイワンタマガシラ

2023年05月09日 | 定置網・魚ボラ
 ゴールデンウィークの連休も終わり昨日からまた定置網漁の操業であったが、昨日は時化で出漁出来ず。今日はいつもよりも早い時間に出漁し、まだ夜明け前の暗い中での操業となる。漁獲した魚を本船に積み込む時に選別台を通すのだが、船の明かりだけではまだ暗くよく見えない。そのような状況ではあったがオーラが出ているかのような魚が目に付く。取り上げると今までに見た事のない魚である。勿論種名はわからないが顔付きがアカタマガシラに似ている。取り敢えず確保する。操業が終わり携帯でアカタマガシラを調べてみる。するとタマガシラ属の中にこのような魚は見つからない。ひょっとして日本未記録種ではないかと疑い興奮する。次にタマガシラ属の上のイトヨリダイ科を調べる。すると直ぐにこの個体と同じような写真が見つかり種名も判明。帰港するまでの少しの時間で種名が分かってしまい、更に和歌山・高知・愛媛・沖縄と各地で見つかっている様で日本初記録種ではない事がわかり残念。でも定置網初入網であり初確保となる。薩摩半島沿岸の魚類図鑑(ブログ2022 2.25)にもまだ掲載していない種なのでまた種数が増え嬉しい。魚ボラの先生に連絡すると先生は不在であったが丁度ヨコシマタマガシラ属を研究している学生がいるというので大学へ走り標本登録してもらう。また、先日の夜間採集遠征(ブログ2023 5.5)で採集したハゼ類も生きた状態で持ち込むことが出来た。今日は夜に地元で会議があったのだが、朝が早かった分仕事も早く終わり、大学へ行っても余裕で帰宅して、会議にも間に合う。

タイワンタマガシラ







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