お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

薩摩半島沿岸の魚類図鑑刊行

2022年02月25日 | 魚ボラ
 3年前に大学でこの近辺の魚類図鑑の制作に着手していた。その後、図鑑制作は滞り、昨年の年末にかけ再び動き出し、ようやく刊行に漕ぎつける事が出来た。今日、鹿児島大学に納品と言う事で受け取りに行く。今回の薩摩半島沿岸の魚類図鑑は198科623属1294種を掲載。鹿大総合研究博物館に所蔵されている標本を基本とし、標本を確保出来なかった市場での写真やダイビングによる水中写真で構成されている。沿岸と言う事で深海エビ漁で得られた標本は残念ながら載っていない。大学へ行き、図鑑を見ると知らなかったのだがハードカバーで作られており高級感があり驚く。種数が多く更に1種につき写真を数枚使っている種もあるので分厚い図鑑を想像していたがA4で329ページとページ数を抑えた分、サイズ的にはお手頃サイズとなった感じである。その為、手に取り図鑑を見ると写真は小さくちょっと見難い感じがする。作成中はでPDF版をパソコンで見ていたのでそこまで気付かなかった。更に全ての写真のサイズが同じ構成の為、珍しい魚種や思い入れのあるサクヤヒメジなどが普通種に埋もれてしまっている感じがあり目立たず、思い描いていたものとはちょっと違った感じとなってしまった。また、図鑑を入稿後に私が著者を担当したアジ科は11種の属名が変更となってしまい、既に印刷中な為訂正出来ない状態で刊行となってしまう。時間がなく妥協せざるを得ない状況ではあったが、何はともあれ図鑑を刊行する事が出来た事でリストアップされ一旦区切りがつく。今後はこの図鑑を元に更なる魚種を求めて標本の収集をして行くことになる。
枕崎おさかなセンターのHPより図鑑を購入することが出来ます。また鹿大インフォメーションセンターでも販売されます。










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