お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

オキゴンべ幼魚

2021年07月02日 | 定置網
 今日は定置網の網替え作業を行う。網替え作業の時に汚れた網と一緒にイソギンポなどが沢山揚がって来るが、時にはミジンベニハゼやイレズミミジンベニハゼなど、この時でなければ採集できない魚もいる(ブログ2008 11.5)。だが、ここ5年くらいは網替え作業をしても両種を見なくなってしまっているので最近は期待していない。ところが今日は新たな魚を発見。サイズは小さいが体色がオレンジ色で目立ち、直ぐに目に付く。パッと見ではベラの仲間かなと思う位で魚種まではわからない。魚種がわからないのでワクワクしながら確保する。気温が高いが氷が無く、魚を冷やす事が出来ず心配したが、腐ることなく無事に家まで持ち帰る事が出来た。早速撮影する為展鰭しようとすると、ベラではなくどこかオキゴンべに似ている。背鰭を立ててみると、やはりオキゴンべの特徴でもある背鰭第一軟条が長く確定。だが撮影後、その写真を見てみるとその長い背鰭軟条は第二軟条と重なり、更に下の方に寝てしまい写っておらずショック。オキゴンべは以前に釣りで得られた個体を確保しているが(ブログ2007 8.6)、普通種にも関わらず定置網や素潜り採集では手に入らない種である。実に14年振りのご対面であり、更に幼魚は初採集となる。オキゴンべの様にここの海域に普通に生息していても手に入れる事の出来ない魚種はまだまだ沢山いると思われる。少しずつでもいいので今後の楽しみとしておこう。


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