お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ヒメダラ幼魚

2022年02月12日 | 定置網
 今日は定置網の網替え作業。運動場という個所の網を本船に揚げる。その網揚げ時に運が良いとミジンベニハゼやイレズミミジンベニハゼなど珍しい魚が網と一緒に揚がって来て見つかることがある(ブログ2008 11.5)。この網替え時以外では採集出来ない魚なのでとても貴重である。今回も作業中ふと足元を見ると、今まで見たことのない小さな魚を発見し小さな容器に確保する。作業中でじっくり見ていないのだが、ぱっと見で網に隠れる魚で見た目に眼が大きく吻が丸かったのでアゴアマダイの仲間だろうかと思い、ワクワクする。そのほかミジンベニハゼも見つけるが、イレズミミジンベニハゼは今回見つけることが出来ず。作業を終え帰港中、確保した魚をじっくり見ると体型や鰭の形状からアゴアマダイの仲間ではなくチゴダラの仲間みたいである。鰭が乾かない様に容器に少し海水を入れるとまだ生きていたみたいで、大きく口を開けてしまい逆効果となり失敗。家に帰り調べてみる。サイズが小さいので写真は魚ボラで撮ってもらおうと思い、ホルマリンは使用せず軽く展鰭する。下顎に髭があり、腹鰭を確認すると糸状に延長している。その時点で該当する魚を見るとヒメダラが載っている。昨年、県本土で初確認のヒメダラが報告されていたので、その報告書を見ると一致し、ヒメダラの幼魚みたいである。ヒメダラは一昨年の年末に夜間採集で稚魚を採集しており、当初はチゴダラだろうと思っていたがヒメダラと教えて頂いた(ブログ2020 12.5)。折角なので携帯電話で簡単に撮影する。これでヒメダラは稚魚、幼魚と確保する事が出来たので、今度は更にサイズアップした個体を探したい。










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大きなタチウオ | トップ | 今度はハチ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

定置網」カテゴリの最新記事