お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

水族館へ フリソデウオ

2021年03月11日 | 定置網
 このところ続いているフリソデウオ。月曜日(ブログ 2021 3.8)にお隣の定置網に入網したフリソデウオ2個体を受け取り、その翌日にも入網。そして更に翌日は時化で今日はうちの定置網に入網。今回も綺麗な生きた状態で確保する。水族館に電話するが忙しいらしく連絡が取れない。前回水族館が受け取りに来た時(ブログ 2021 3.6)は、漁協に到着した時点でフリソデウオが横になってしまい、飼育用としては失敗に終わる。水族館からうちの漁協まで車で1時間ちょっとは掛かる。往復で3時間近く掛かる事になる。一刻も早く適した水槽に入れたいという願望から、自分で水族館に持ち込む事を考える。水族館も鹿児島大学も同じ方向である。もしも途中で横になってしまえば行き先を大学に変え、綺麗な状態で標本登録すればいいと考え、ダメ元で自分で走る事にする。魚の事を考え、角のある容器はそこで魚体が引っ掛かったり、頭を突っ込んでしまう恐れがあるので、大きなビニール袋に入れ、丸い容器を探す。丁度入れていたバケツが丸いのでそれを使う。更に水がチャプチャプ揺れるとストレスになるのでビニール袋一杯に海水を入れる。問題は海水温の上昇と酸欠である。氷を使う事も考えたが今日はそこまで暑くはないので良しとし、この2点のみ不安を抱きながら走る。山道はカーブが多く、教習者並みに気を使いながら走り、街に出てからは信号に止まる度、魚の様子をチェックする。街中では出発時よりも魚が落ち着いているように見えるので、行き先は水族館に決め、途中から連絡を入れる。水族館に到着し、魚の状態を見ると良好。水族館が準備した大きな容器に移し、様子を見る。この魚を直ぐに展示するか裏で状態を安定させるかと職員の方達が話し合っていると、急に魚が横になってしまう。回復するのを見守るが再び泳ぐことは無く、水槽に泳がせて展示する事は諦める事に。今回もフリソデウオの飼育展示は叶わなかったが、泳いでいる状態で水族館に着いたので、自分としては一歩前進した感じに捉え満足である。実際にネット上にはフリソデウオではないが、アカマンボウ目の魚が水族館に持ち込まれ、摂餌までしている水族館の動画がアップされている。出来ない事は無いのである。と言う事で、水族館でフリソデウオの泳ぐ姿を見るまではまでまだまだ続くのである。




車の助手席に置き、チェックしながら走る



水族館まであと少し


かごしま水族館に到着




鰭を靡かせ、まだ泳いでいる

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