お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

バショウカジキの展示を目指して

2018年09月20日 | 水族館
 今年も今月の初めから東京の葛西臨海水族園が飼育展示用のバショウカジキの若魚の収集に来ている。来て直ぐに台風の襲来があり、定置網は網を陸揚げして出漁できず、波乱の幕開けであった。今年は例年になくバショウカジキの幼魚すら定置網への入網が見られない状況の中での採集開始であった。その後も定置網船に乗船するもバショウカジキの入網はない状況。そして3日前にようやく若魚の入網があり2個体採集し1個体はその日のうちに落ちたものの、1個体は状態良く水槽内を泳いでいる。そして今日が最終日。だが、順調だった1個体も今朝斃死した模様。結局今年も水族園へと運ぶことが出来ずに終わってしまう。バショウカジキは元々海が綺麗に澄んだ潮の時でないと定置網には入網しない。今年は台風に邪魔された感があり、台風後は長いこと海は濁りっぱなしで、私も素潜りにも行けない状況であった。結局バショウカジキの若魚が定置網に入網したのは僅か1日だけであった。その少ないワンチャンスで1個体でも綺麗な状態で採集し畜養できたのは成果であったが、あと1日もってくれればと悔やまれる。飼育・採集技術だけでなく、天候や運も味方にしないと難しいバショウカジキの飼育展示への道。また来年に期待したい。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夜間採集で初採集 ユゴイ稚魚 | トップ | まさか新種とは カササハオコゼ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

水族館」カテゴリの最新記事