お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ハナビラウオ

2009年04月21日 | 定置網

 今日も漁獲は少なく、他所の定置網船が帰港する前に水揚げが終わってしまう。水揚げ後、網の修復作業をしていると他所の定置網の人が水揚げを終え、同じく網の修理に来る。漁獲量を聞くと珍しい魚が獲れたから冷蔵庫に入れてあるとの事。仕事が終わり取りに行くとハナビラウオと思われる魚であった。これからクラゲが定置網に入網する時期になるが、そのクラゲと一緒に獲れるのがハナビラウオをはじめとするエボシダイ科魚類である。昨年もやはり今の時期にハナビラウオをブログで紹介している(ブログ、2008 4.24)。ところが例年は小さな幼魚から獲れ出すのだが、この個体は既に体長で20センチ程あり、いつも最後に獲れるサイズである。定置網には毎年クラゲが入網するのだが、潮の影響か水温の影響か毎年網に入る量が大きく異なる。クラゲがたくさん入ればエボシダイ科の魚もたくさん獲れる。クラゲが少なければ当然魚も少ない。エボシダイ科魚類の標本収集をするにはクラゲがたくさんいた方がいいのだが、このクラゲ、定置網にとってはとても厄介者である。定置網漁業を仕事としている者としてはやはりクラゲには遠慮してもらいたいところである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする