お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

水族館へ

2007年10月16日 | 定置網

 今日は定置網にマダラトビエイが3個体入網。今、京都の宮津水族館から飼育展示用のマダラトビエイの注文を受けている。3個体いるが、うち1個体は運ぶには大きすぎるのでそれ以外の2個体を確保。生け捕りにして水族館用の生簀に入れる。うちの漁協では全国の水族館に展示用の魚を搬出している。特にマグロ・カツオ類、サメ・エイ類の注文が多い。マダラトビエイは定置網で比較的によく捕れるエイで水族館での人気もあり、よく注文を受ける。体盤背面に青白色斑点が散在し、尾はむち状でとても長く、水槽内で泳ぐ姿はとても優雅である。マダラトビエイは尾の基部に棘を備えている。アカエイ科のように尾の途中に棘を備えていれば、尾をむちのように振り回せばその効果もありそうだが、マダラトビエイではどうだろう?多い個体は3本も備えているのだが、このようなところでは意味があるのだろうかとその昔思っていた。昔、水族館から注文を受け、小さな個体が捕れた時に網を使わず素手で取り上げた事がある。体は硬そうなので自分の体側に腹面を向け、棘のある背面を外に向けて行なえば刺される事はないだろうと思った。ところがそのように実行すると、あの硬そうな体盤は弓のように曲がり、棘は私の足にブスリ!沖から病院直行で2週間の入院となった。尾の基部に備えている方が体の筋肉を使い力強く棘を相手に刺す事ができる。アカエイ科の棘よりも殺傷効果は抜群であると思われる。それを体を張って体験し、納得する。
コメント
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