お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

定置網から

2007年10月13日 | 定置網
 今日は定置網でスジスズメダイが獲れる。毎年獲れるのだが数が少なく、1日で1~2個体程しか獲れたことがない。それが今日は10個体近く獲れる。この魚をよく観察すると特徴として体側に何本もの青いラインが入り、胸鰭の基底に1小黒斑が確認できる。だが、スジスズメダイのこの黒斑は検索図鑑には描かれていない。この胸鰭基底の黒斑が曲者で、これを頼りに見た目で判断するとオキスズメダイとなってしまう。正しく同定するには縦列鱗数を確認しなければならない。検索図鑑にはオキスズメダイは12~35、スジスズメダイは44~45となっている。正確な鱗数を調べるには顕微鏡を必要とするが、この個体を写真より数えてみると35よりは確実に多い。よってスジスズメダイとなる。最近は分布域もあてにならないのでダイビングでこの2種を判断するのは難しいのではないだろうか?
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素潜り採集から

2007年10月13日 | 採集

 10月は行事が多く、日曜日は全て埋まっている。季節も段々と秋らしくなってきているので、魚種が減らないうちにと仕事が終わってから素潜り採集に行く。今回の目的は前回時間切れで採集できなかったクロユリハゼ。海に入り目的の魚を探そうとするが華麗なチョウチョウウオ類に目が行ってしまう。まだ採集していないチョウチョウウオ類を見つけてしまったので、とりあえずこちらを採集。新たに2種採集でき、一応この場所で見たことのあるチョウチョウウオ類は全種採集できた。その後、また暗くならないうちにとクロユリハゼを探す。小さい個体だが見つけて採集する。そのほか、これまた前回採集できなかったテンクロスジギンポも全く同じ場所にいたので採集できた。今回の素潜り採集は目的の種を採集する事ができたので満足であった。
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