ある日、いつものように仕事から帰り、簡単な夕食を作ってビールを飲みながらぼーっとテレビを見ていた。食べ終えた後は食器を片付け、お風呂に入る。バスタオルで頭をゴシゴシと拭きながら部屋を歩いていたとき、電話が鳴った。時間を見ると夜11時過ぎ。こんな時間に…誰だろう、緊急だろうか、なんてちょっと用心しながら電話に出た。すると妙にハイテンションな声が聞こえた。
「もしもし、俺、元気?」 誰?と思いつつ、もしかしたら学生時代に仲良かったノリオか?どうもそんな声のような気がする。そうなのかな?と思い、「ノリオ?」と言うと相手は「そうそう」と言う。「え~、久し振り~!元気?」「うん、元気だよ~。そっちは元気にしてるの?」「元気元気。まあ、何とかやってるよ~」と話した。「それにしてもノリオが電話くれるなんて、何かあったの?」と聞くと「うん、ちょっと話したくなってさ~」と言う。「そうなんだ~。急にどうしたのかと思ったよ~。人生に疲れたんじゃないの~(笑)?」「ああ。仕事が大変でさ~」なんてたわいのないことを話していた。私は久々にノリオと話ができ、ちょっと嬉しくなっていた。
すると突然ノリオが言った。「ねえ、これからいいことしない?」「はぁ?」「ね、いいことしようよ」
ノリオはおよそこんなことを言う男ではなかった。ごくさっぱり味の?あっけらか~んとした男友達だったのだ。私はふと疑いの目を向けた。そういえばこいつは自分が何者かはいっさい言っていない。「…あなた誰?誰なの?」私は受話器に向かって言ったとたん電話は切れた。
げーっ!私みたいなおばさんに向かってイタ電か!?世も終わったモンだ…。それ以来そのイタ電はこなかった。後日、電話で弟にその話をしたら馬鹿にされた。「え~、ねえちゃん、ナンバーディスプレイつけてないの?」「つけてないよ~。だって月々300円かかるんだもん」「そんなのけちってどうするんだよ~!女のひとり暮らしは危ないんだから、それくらいつけろよ~!」「やっぱり危ないかな~。もう襲われる年齢でも無いけどねえ」「今は悪徳商法とか、妙なイタ電とかいっぱい来るんだよ。俺なんて非通知の電話は一切取らないぜ!つけるの当然だろ~!!ひとり暮らしなんだからさ~。知ってる電話番号しかでちゃだめだろ~?そんなのジョーシキじゃん!!」と説教された。
しかしまだ付けていない…(爆!皆様はつけておられますか?)。
そしてそのツケがやってきた。ついこの前、電話が鳴った。夜9時半くらいだった。ま、この時間の電話だったら、知り合いに違いない。私は何も考えずに電話を取った…モラ夫だった。実に1年半振りの電話だった。
「俺。お元気ですか。」…驚愕して固まる私…「はい、元気です」
「電話したのはお礼とお詫びが言いたくて連絡したんだ。」…私は頭が真っ白になった。
「あなたを最後まで愛していけなくて悪かった。こんな電話をしたのも、今のうちに伝えておこうと思って。」…今更なにを言っているんだこいつは!?と私は目を剥いた。
「これは詳しくは言えないが…ある事情でもう君と会えなくなるかもしれないから。」…一体何が言いたいんだ、と沈黙する私。
「事が済んだらほんとうは直接君にあってそのことを言おうと思ったんだが…どうなるかわからないから電話した。」…何を言いたいんだ?とたちまち疑心暗鬼な黒雲に覆われる。
「今週いっぱい休暇を取っている。この前子どもと会ってきた。あいつは俺のこと心配していたがな」…どうやら元妻の子どもには何かを伝えたらしい。ま、私にはどうでもいいことだ。
「それから今のマンションを売却しようと思っている。そのうち司法書士か弁護士から書類が届くので売却に関する委任状に判を押して欲しい」…「いいけど…」私との共有名義のマンションを売るらしい。
「もしかしたら俺も年だし…長くないかもしれない。俺の手帳にも何にも君の電話番号は載っていない。でも、何かあったら警察から君に連絡が行くと思う」…はぁ?まるで近々死ぬ予定のような話しっぷりじゃないの?
「マンションの合い鍵はいつでもポストの中に入れている。ポストの暗証番号わかる?」…「え?もう忘れちゃったよ」
「忘れたの。でも警察立ち会いのもとだったら、そのポストを壊してマンションの中に入れるだろう。まあ、憎まれっ子世にはばかるっていうから、しぶとく生きているかもしれないけどね、はは」…「どうしたの?どこか悪いの?」
「いや、まあそれはいいよ。」…「そう…」じゃあ言うんじゃね~よ!
「職場の休暇明けには辞表をだすつもり。もう仕事をやめようと思って。どうしても担当しているものは、他の人にお願いしなければならない。俺自身どうなるかわからないから」…沈黙する私。仕事辞めてどうするんだ?
「君は元気そうだね」…「まあ何とか生きているけどね」…私だって大変なんだ!と言いたかった。
「一緒に暮らしていたことのお礼と、お詫びを言おうと思って電話したんだ…」…「そう」と言い沈黙する私。
「じゃあおやすみ」…プツッ。
…電話を切った後、私は呆然とした。これなに?いったい夫は何が言いたいの?
私は頭を抱えた。どういうこと?今更なに?何かの病気なの?もうすぐ死ぬかもしれないの?私は何かしなくちゃいけないの?
え~~~~~っ! 夫は私に何を求めているの!?今どんな状態なの?
この前ブログに書いたことが…何故か現実に!?…やっぱりこういう状態で離婚なんて切り出せないよ~~
やめてくれ~っ!と叫びたい私なのでした…。
「もしもし、俺、元気?」 誰?と思いつつ、もしかしたら学生時代に仲良かったノリオか?どうもそんな声のような気がする。そうなのかな?と思い、「ノリオ?」と言うと相手は「そうそう」と言う。「え~、久し振り~!元気?」「うん、元気だよ~。そっちは元気にしてるの?」「元気元気。まあ、何とかやってるよ~」と話した。「それにしてもノリオが電話くれるなんて、何かあったの?」と聞くと「うん、ちょっと話したくなってさ~」と言う。「そうなんだ~。急にどうしたのかと思ったよ~。人生に疲れたんじゃないの~(笑)?」「ああ。仕事が大変でさ~」なんてたわいのないことを話していた。私は久々にノリオと話ができ、ちょっと嬉しくなっていた。
すると突然ノリオが言った。「ねえ、これからいいことしない?」「はぁ?」「ね、いいことしようよ」
ノリオはおよそこんなことを言う男ではなかった。ごくさっぱり味の?あっけらか~んとした男友達だったのだ。私はふと疑いの目を向けた。そういえばこいつは自分が何者かはいっさい言っていない。「…あなた誰?誰なの?」私は受話器に向かって言ったとたん電話は切れた。
げーっ!私みたいなおばさんに向かってイタ電か!?世も終わったモンだ…。それ以来そのイタ電はこなかった。後日、電話で弟にその話をしたら馬鹿にされた。「え~、ねえちゃん、ナンバーディスプレイつけてないの?」「つけてないよ~。だって月々300円かかるんだもん」「そんなのけちってどうするんだよ~!女のひとり暮らしは危ないんだから、それくらいつけろよ~!」「やっぱり危ないかな~。もう襲われる年齢でも無いけどねえ」「今は悪徳商法とか、妙なイタ電とかいっぱい来るんだよ。俺なんて非通知の電話は一切取らないぜ!つけるの当然だろ~!!ひとり暮らしなんだからさ~。知ってる電話番号しかでちゃだめだろ~?そんなのジョーシキじゃん!!」と説教された。
しかしまだ付けていない…(爆!皆様はつけておられますか?)。
そしてそのツケがやってきた。ついこの前、電話が鳴った。夜9時半くらいだった。ま、この時間の電話だったら、知り合いに違いない。私は何も考えずに電話を取った…モラ夫だった。実に1年半振りの電話だった。
「俺。お元気ですか。」…驚愕して固まる私…「はい、元気です」
「電話したのはお礼とお詫びが言いたくて連絡したんだ。」…私は頭が真っ白になった。
「あなたを最後まで愛していけなくて悪かった。こんな電話をしたのも、今のうちに伝えておこうと思って。」…今更なにを言っているんだこいつは!?と私は目を剥いた。
「これは詳しくは言えないが…ある事情でもう君と会えなくなるかもしれないから。」…一体何が言いたいんだ、と沈黙する私。
「事が済んだらほんとうは直接君にあってそのことを言おうと思ったんだが…どうなるかわからないから電話した。」…何を言いたいんだ?とたちまち疑心暗鬼な黒雲に覆われる。
「今週いっぱい休暇を取っている。この前子どもと会ってきた。あいつは俺のこと心配していたがな」…どうやら元妻の子どもには何かを伝えたらしい。ま、私にはどうでもいいことだ。
「それから今のマンションを売却しようと思っている。そのうち司法書士か弁護士から書類が届くので売却に関する委任状に判を押して欲しい」…「いいけど…」私との共有名義のマンションを売るらしい。
「もしかしたら俺も年だし…長くないかもしれない。俺の手帳にも何にも君の電話番号は載っていない。でも、何かあったら警察から君に連絡が行くと思う」…はぁ?まるで近々死ぬ予定のような話しっぷりじゃないの?
「マンションの合い鍵はいつでもポストの中に入れている。ポストの暗証番号わかる?」…「え?もう忘れちゃったよ」
「忘れたの。でも警察立ち会いのもとだったら、そのポストを壊してマンションの中に入れるだろう。まあ、憎まれっ子世にはばかるっていうから、しぶとく生きているかもしれないけどね、はは」…「どうしたの?どこか悪いの?」
「いや、まあそれはいいよ。」…「そう…」じゃあ言うんじゃね~よ!
「職場の休暇明けには辞表をだすつもり。もう仕事をやめようと思って。どうしても担当しているものは、他の人にお願いしなければならない。俺自身どうなるかわからないから」…沈黙する私。仕事辞めてどうするんだ?
「君は元気そうだね」…「まあ何とか生きているけどね」…私だって大変なんだ!と言いたかった。
「一緒に暮らしていたことのお礼と、お詫びを言おうと思って電話したんだ…」…「そう」と言い沈黙する私。
「じゃあおやすみ」…プツッ。
…電話を切った後、私は呆然とした。これなに?いったい夫は何が言いたいの?
私は頭を抱えた。どういうこと?今更なに?何かの病気なの?もうすぐ死ぬかもしれないの?私は何かしなくちゃいけないの?
え~~~~~っ! 夫は私に何を求めているの!?今どんな状態なの?
この前ブログに書いたことが…何故か現実に!?…やっぱりこういう状態で離婚なんて切り出せないよ~~
やめてくれ~っ!と叫びたい私なのでした…。
ウメさんに去られて寂しくなり、よりをもどそうと言うのかしら? 同情してもらいたいと言うのかしら?
だとしたら、甘えるのもいいかげんにしろと言ってやりたいですね。
相手は、思わせぶりなこといって、それも核心は言わないという意地悪をして、うめのきさんに自分のことを気にしてほしいだけでは…、と思いました。無視&放置をするのが、アノ手の人間には一番こたえるのではないでしょうか。相手本人以外で事情を知っていそうな人に事実だけ確認して、相手本人には決してご自身から連絡を入れないようにする、というのがよいような…気がします…。
偽のノリオにもびっくりですが、
離婚を切り出したい相手に、なにやら弱っている様子を知らされたって。
困っちゃいますよね。
ほっときましょうね、気にはなるけどね。
もらうものもらうのだけは、忘れないようにしなきゃデスね。
何だか内容がどう考えてもそうとしか思えません。
遠まわしな回りくどい言い方でウメさんを動揺させるかのような態度。
こういう電話、私にも身に覚えがありますよ。
しかし、モラってなんでこうなんだろう・・・
ナンバーディスプレイ、いいですよ
出たくない電話は出ないでいいし、弟さんのおっしゃるとおり、女性の一人暮らしは危険ですから。
やっぱり必要なのではないでしょうか?
夫からの電話を受けた日には、
いろんな思いが頭の中を駆けめぐり、
冴え冴えとしてしまってなかなか眠れませんでした。
あの思わせぶりな言い方はなんだ!と腹が立ちつつ
もしかしたら重病でホントに寝たきりになったらどうしよう…
なんて思ったりするけど、でももう関係ないですよね。
寝たきりになろうが、瀕死になろうが
もう私には関係ない、と思うのですが…
なんとなく後味悪い気分です。
やっぱり「今更なんだ!いい加減にしろ!」ですよね~
ちょっと、ほっとしました☆
ウメより
もしかしてウメさんのブログを見ていたとは思われませんか(ウメさんに余計な心配事を増やすような事を言ってごめんなさい。でもあまりにもタイミングがよすぎるので・・)
そうですね。何か思わせぶりなことを言って
何となく臭わせて私の動きを窺っているのかもしれません。
自分から来てくれと言えないから
私に気にかけるようし向けているのかもしれません。
そうですよね!やっぱり放置がいいかと私も思いました。
もう今更あれこれ言われたって、私はもうかかわりたくありませんし。
のたれ死のうが病気になろうが夫の人生。
そう思うようにしています。
かみやさんの言われるとおり、他の人から情報収集し
本人には一切連絡とらず様子をみようと思いました。
ありがとうございました。
ところで、私も職場モラハラで退職したことがあります。
またそのことをいずれアップしたいと思っています。
かみやさんもきっと大変な辛苦を
くぐり抜けてこられたのではないかと思っております。
ウメより
なんだかね、いつまでこんなこと
懲りずに言っているんだろう…このモラ夫は!!
と、ほんと思いますね。
それにしても、いかにも自分はもう死ぬ、みたいな
思わせぶりな電話には嫌になりました。
死ぬんだったら、ひとり静かに死んでくれ~!です。
一瞬、夫婦だったのだから(というかまだ夫婦ですが)
私が何かしたほうがいいのでは?…
という考えが頭に浮かびました。
でもどうなろうと、夫の人生。
もう私が関与できることは何もないですよね。
そしてそうですね。
もらうものはもらえるように、冷静に対応していきたいです。
とりあえず静観します…!
ウメより
やっぱりそう思われますか?
遠回しで回りくどくて、思わせぶりで
こちらの出方を窺うような電話…
ほんとに嫌ですよね~。
モラの作戦に動揺してのらないように
気をつけなきゃ、ですね!
にゃりんたさんも、過去そのようなことがあったとのこと、
また有効な対策を教えてくださいね!
それにしてもナンバーディスプレイ、
やっぱりつけたほうがいいですよね~(^^;)
そして夫からの電話はもう無視!するか…
その前にイタ電に出てしまって
無用なストレスを受けないようにしないとですね!
ご心配、ありがとうございます!
ウメより
思わせぶりで、相手を動かそうとする電話、
ほんとに嫌になりました~!
もう気にせず静観しようと思っています。
ところで、夫がこのブログを知っているかどうか…ですが
多分、まったく知らないと思います。
だいたい、モラハラという言葉を知らないと思いますし
自分は被害者だと思っているので
加害者意識はないと思います。
あったとしても、似たような話のブログやHPが
山のようにありますので(笑)
どれもこれも自分のことのように感じるか
それとも、自分がこんなことをしたなんてことは
まったく感じないと思いますよ(←この可能性の方が強い!)。
あの人種は、自分のしたことをころっと忘れる
都合のいい脳をもっていますからね。
しかも他人が自分に対して言った、ちょっとした
非難めいた言葉はずーっと覚えていて
いつまでもネチネチと言い続けますから。
多分、この偶然は…
私がモラ夫からの電話を予知してブログをアップしたものと(笑)
思っていますよ!
ウメより