齢90になり、さすがに小説が読めなくなったママちゃん(以下、老婆)。簡単なエッセイ本も実際のところは読めているのか、いないのか...。
老婆が読みたそうな本は、とりあえず図書館にリクエストして取り寄せている。ボケ防止も兼ねて。最近、こんな本を借りた。返却日まで日があったので、ボクも読んでみた。
昨年亡くなられた伊集院静さんのエッセイ本。2014年に刊行された単行本に、新たに著名作家数名の追悼エッセイを加え、今年文庫化されたものだ。
文庫の割には字が大きく、行間も上下余白もめちゃ大きい(広い)のでビックリ。中高年~高齢者仕様の本ってことか。
伊集院さんといえば、人たらしというか、モテ男のイメージがある。カッコいいもんね~。さらに自らの経験に基づき、本書のような味わい深いエッセイや小説が書けてしまう。(ずるい!)
最初の奥さんがあの美人女優、夏目雅子さんで。今の奥さんはかつて男性に絶大な人気を博した女優、篠ひろ子さん。このエッセイにも篠ひろ子さんが「家人」という呼称でたびたび登場する。あるエッセイには名前は伏せられているが夏目雅子さんのことも書いている。
ふと、あるエッセイで「家人が犬や花を育てている」ことを、「子どもを産んだことのないこの人にとっては、子どものようなものかも」と書いている箇所があり、あれ?と思った。「伊集院さん、まるでひと事のように書いておられる。もしや、お子さんいたのかな?」
ボクはスマホに手を伸ばし、つい検索してしまったよ、伊集院静で。すると、ウェキペディアで新たな事実を知ることに。てっきり最初の女優さんが初婚だと思っていたけど、その前に一度結婚されていて、二女をもうけていたのだ。そのうちの一人(次女)はかなり活躍している女優さんで、これまたビックリ。彼女がまだ母のお腹の中にいる時にリコンされていたという。さらに女優さんとは7年に渡ってフリン関係にあった...と知り、(純情なボクは)少なからずショックを受けてしまった。
これ、知らないままでいたほうがよかった? 夜中にこんな事実を知り。せっかく人生における深い話を読んだところだというのに。ケチがついたというか、勝手にモヤモヤ。この日に限って寝室でいつも繋がらないソフトバンクのヘボWi-Fiがちゃんと反応、「伊集院静」で検索できてしまったばっかりに... ああ!
*余談*
翌日、老婆に「きのう、伊集院静のエッセイ読んだよ」と言うと、「えーっ? うちゅーじん?」。何度言うても、伊集院さんは宇宙人、とな。たしかに、すでに天に召されはしたけれど、、。
今年に入って実家にあった「海峡」三部作読みました。オモシロイ。。。
あんまり興味無かったのですが、どんどん読めちゃいました。
”人たらし”なのも分かるような気がしました。
素敵な女性に囲まれた人生でしたね。
コメント、ありガトーショコラ!
伊集院さんの自伝的小説「海峡」、おもしろかったのですね。ボクも機会があれば読んでみたいな~
この記事を書いた夜、このエッセイ(『それでも前へ進む』)を読み終え、いろいろ考えさせられました。
彼は学生時代に17歳の弟を、35歳のときに妻を亡くし、これらの”死”によっていろんなことを教えられた。そして「人間は一番辛いことでしか、変わったり、何かを得たりはできないんじゃないだろうか」と説く。これらの悲劇こそが、作家・伊集院静をつくりあげたといっても過言ではないかもしれません。皮肉なことではありますが・・・。
「かわいい子には旅をさせよ」とは言いますが。子どもになるべく苦労をさせたくないと思う反面、ある程度若いうちに苦労をしないとろくな人間にならない?とも思うし... 難しい問題ですな~。
伊集院静に二女がいたことは私も初めて知りました。
今は何でも検索で出てくるからある意味怖いねー。
にしても、なんときれいな娘さん。
きっと前々妻も美人だったのでしょうね。
これは確かにいろいろモヤモヤします~。
こちらこそ早速お越しいただき嬉しいです~ ありガトーショコラ!
ほんと、ネット社会って怖いです。犯罪や、誹謗中傷から病や死につながることもありますし。
はい、それはベッピンさんだったでしょう(笑)。でも、さらにベッピンな女優さんの出現でえらいことに...。まあでも長い目で見れば、別れて正解!と思っておられるかも。(>想像しすぎ、、)