神戸の港に設置されている、あるモニュメント。
インスタ映えすると人気のスポットの一つ。人気の一方で、困った事態も起きている。モニュメントによじ登る危険な行為が相次ぎ、補修を余儀なくされたという。
今月、兵庫県神戸市の港に登場したのが…。
観光客「写真が撮りたかったのがありますね」「インスタ。タクシーの運転手さんがオススメしてくださって」
文字の隙間から、港や海を一望できる「BE KOBE」のモニュメント!「神戸の魅力は人である」という市のキャッチコピーでもあり、阪神・淡路大震災からの復興への願いも込められているという。
神戸の新しい“インスタ映えスポット”として今、人気が高まっている。しかし、モニュメントには、靴らしき跡がはっきりと付着していた。また、「BE KOBE」のモニュメントは近くにもう1つ存在。
こちらは2年前に設置された物だが、しばらく観察していると…。
every.「BE KOBEのモニュメントの上に女性が座っていますね」
モニュメントに登り、写真撮影に興じる若い女性3人組。不安定な足場に立ち上がってポーズまで決めている。
every.「危ない!BとEの間を移動しましたね」「上に乗りながらふざけて危ない感じがしますね」
モニュメントの近くには注意喚起の看板があり、「登るのは禁止」とはっきり記載してある。なぜ、登ったのだろうか?
Q.撮った写真は?
モニュメントに登った人「インスタに上げるか上げないか、ラインのトップ画にするか」「撮ってみたかったなと思って、1回ぐらい」
Q登っちゃダメと書いてあったんですけど
モニュメントに登った人「そうなんですか、知らなかった」
看板には、気がつかなかったという。さらに、30分後には若いカップルが登場。男性は一瞬で「K」の文字に飛び乗り、脚を伸ばすなど様々なポーズで写真撮影に興じていた。
市によると、このモニュメントは設置した当初から上によじ登って写真撮影をする人が後を絶たないという。
神戸市港湾局・ウォーターフロント計画課、
風嵐陽太係長「落下してケガされる恐れが生じているのが問題」
モニュメントの高さは2.4メートル。これは一般的な住宅の天井の高さに相当するため、転落すれば大けがをする危険がある。また、別の問題も…。
風嵐陽太係長「全面塗装し直しを今年の2月に行っています。
2月の補修が250万円」
キズや亀裂が目立ってきたため今年2月、公開を中止し、大規模な補修を行った。
それから約半年がたった現在、再び多くのキズや汚れができていた。数えてみると、実に50か所にも及び、特に、脚を引っかけやすい「B」や「E」の文字に集中していた。 正しく利用している人は登っている人たちに対し…。
正しく利用している人「マナーがなってないです。登る用にそもそも造られていないですし、皆が写真撮るものなのでもし登って、壊れたら今後、写真撮れなくなっちゃうので」
市は、看板の設置や管理者の巡回でこの問題を防ぎたいとしている。