新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

山形日和。~5

2015-07-23 19:25:01 | 旅行

山形県に入った米坂線はのんびりと走ります。しかしこの辺りは豪雨のたびに土砂崩れなどが起きる区間。晴れているのでそんな心配はありませんが。列車のんびりした走りについつい居眠りが出ます。やがて山地から盆地に下りてきた列車はすっかり緑の葉を茂らせている田んぼの中を走ります。下車駅の今泉には1459着。ここで山形鉄道フラワー長井線に乗り換えます。同じような考えの旅行客も多く、半数が下車しました。

山形鉄道ホームに降りると荒砥ゆきの車両が停車していました。その車両は宮内駅駅長のウサギのもっちぃをモチーフにした車両でした。こっちがよかったなあなどと思い何気なくホームの看板を見ると、

おそらく国鉄時代からのものでしょう。古いホーロ板の案内板が残っていました。サビも浮き出ていますが、しっかりとした文字に古さを感じます。ちなみにこの今泉駅。故宮脇俊三氏が1945年8月15日の日に訪れており、この駅前で玉音放送を聞いたそうです。そして空虚感に苛まれていると米坂線の列車がやってきて、こんな時でも国鉄は動いているのだと感動したそうです。
今泉1504発の山形鉄道赤湯ゆきに乗り込みます。車窓にはまだ青いリンゴやラ・フランスの実をつけた木が栽培されている様子がわかり、フルーツ王国山形にやってきたことを実感させます。これから美味しくなりそうな果物を見ながら終点赤湯に1523に到着。乗り換えのつばさ号は1526発と3分での乗り換えですが、ここは隣のホームに移動するだけなので安心です。つばさ号自由席の位置で到着を待ちます。

東京行きのつばさ146号が先に到着。つばさ用のE3系2000番台電車は塗り替えが進んでいますが、この電車は旧塗装でした。そして乗車するつばさ139号もすぐに到着。こちらは希少なE3系1000番台でした。

ちょっとライトのあたりや運転席のあたりの塗装が違うんですよね。つばさ139号の自由席に乗り山形へ。特急券は未購入ですが、車掌から買えばいいかと思っていました。しかし終点山形に到着するまで車掌は現れませんでした。電車は新幹線電車ですが、車窓と速度は普通の特急と変わらない、変な感じを感じながら、1550に山形に到着。山形駅の中間改札口で赤湯から仙台経由舞浜までの乗車券を提示して、赤湯からの自由席特急料金を支払います。駅員氏は乗車券を見て少々面食らっていましたが、すぐに仙台経由ということを理解してくれました。普通、赤湯から舞浜行く人は山形に来ないですよね。 


山形日和。~4

2015-07-23 18:57:52 | 旅行

山形日和。と題名をつけておきながら、4になってもまだ新潟県にいます。
さて、新潟に1229に到着したしらゆき3号。乗り換えるのは秋田行きの特急いなほ号です。乗り換え時間はわずか4分。その短い接続時間ですが、着いたのはちょっと離れたホーム。到着後すぐに飛び出して早足で乗り換えたのは言うまでもありません。なんとか乗り換えに間に合い、いなほ号の座席にくつろぎます。

いなほ号も常磐線で活躍していたE653系。こちらは7両編成で改造でグリーン車も付いています。塗装は日本海に沈む夕日をモチーフにしているのでしょうか。車内はフレッシュひたち時代と変わらない感じでした。50分ほど乗車して坂町駅で下車。ここで米坂線に乗り換えます。
米坂線は坂町と米沢を結ぶローカル線で、運転本数が非常に少なく、この路線の時間を軸に行程を決めた次第です。かなり昔に乗り通したことがありましたがその時にはキハ40系列の2両編成だったような気がしますが、やってきたのはキハE120形1両でした。

キハE120形は新潟地区の非電化路線に投入されている気動車で両開きのドアが前後についています。車内はセミクロスシートで4人がけと2人がけのボックスシートが並んでいます。2人がけのボックスシートに荷物を置いてからホームに降りて観察。

車両中央にはシンボルマークが入っていました。磐越西線、羽越線、米坂線と使われている線区名とオコジョがあしらわれています。オコジョはSLばんえつ物語からの派生でしょう。そして乗車車両はトップナンバー車でした。飲み物を買って車内に戻ります。夏の乗り鉄は、冷房の効いている列車とはいえ飲み物は必須です。特にローカル線は。
坂町を1334に発車。単行気動車の車輪が刻むレールの継ぎ目の音を聞きながら過ごします。越後下関で地元客を降ろし、小国でフリーきっぷのエリアから外れます。この小国駅から山形県。これでようやく山形県に入ります。


山形日和。~3

2015-07-22 19:24:02 | 旅行

上越妙高駅で下車し、とりあえず資金を調達しようとしますが、新幹線の停車する駅ですが駅周辺に銀行・郵便局の類が見当たりません。それどころがATMのありそうなコンビニすらありません。さて、どうしようかと途方にくれながら駅前の道を歩くと、信号の先にJAがありました。ダメもとでJAバンクのATMコーナーに入り操作してみると、お金をおろすことができました。ホッと一息ついて駅へ戻ります。

新幹線は開業しましたが駅前は未だ整備中といったところで、工事の柵が設置されていました。その柵には新潟らしくトキがデザインされたものでした。最近は工事の柵もご当地ものが出てきており、探すのも楽しみになってきました。
ちなみに写真の草むらのあたりに旧脇野田駅があったらしく、その場に立つと廃線跡然とした草むらがまっすぐ伸びていました。工事が進捗すると全く分からなくなるのでしょう。

上越妙高駅東口には木で作られたドーム状の屋根がかかっていました。そしてこの上越妙高駅は全体的に木のぬくもりを感じる駅でした。駅へ戻ると早速きっぷの調達。ここでえちごツーデーパスと、乗車券を買うのですが、ふと思い立って小国から通しでなく、小国ー今泉間と赤湯ー舞浜間の乗車券を買います。今泉ー米沢ー赤湯とJRでつなぐことも出来るのですが、米坂線にそのまま乗り通すよりも山形鉄道でショートカットしたほうが早いつばさ号に乗れることが判明したので分割した次第。これで1時間早く山形に到着できます。
きっぷを調達し、このあと買う暇がないお昼ごはんも調達して、えちごトキメキ鉄道線ホームへ。1024発新潟行き特急しらゆき3号に乗ります。

特急しらゆきは北陸新幹線開通時に運転を始めた特急電車で、新潟県内の主要駅を結んでいます。廃止された特急北越の代替列車でもあります。車両は常磐線で余剰となったE653系電車。常磐線ではフレッシュひたちとして活躍していました。しらゆきには付属編成だった4両編成が充当されています。あらかじめ買ってあった指定席に座って新潟まで2時間余りを過ごします。
直江津からJRに入り特急らしい高速走行を見せつけてくれます。JR線に入ると車掌さんが頻繁に通り、自由席へ車内改札に入っているようです。しかし10分おきぐらいに停車駅が現れるので、車掌室と行ったり来たり。忙しそうです。このあたりで早起きの眠気が襲ってきて、柏崎ー長岡間でしばしウトウト。長岡駅到着間際に先行していた越乃Shu*Kura号とすれ違いました。長岡を出たところでお昼ごはんを食べ、あとは車窓を眺めて過ごします。新潟県内を走り1229に高架化工事中の新潟駅に到着しました。
 


山形日和。~2

2015-07-22 19:01:12 | 旅行


長野からはしなの鉄道北しなの線に乗り換えます。0746発の妙高高原行きに乗車。ちょど上田方面からの電車が到着し、乗り換え客もかなりいました。その乗り換え客も次の北長野で降りてしまい、後に残ったのは新幹線から乗り換えてきた旅行客風の乗客。各ボックスに1人といった雰囲気で電車は走ります。
電車は転換前と同じ115系電車ですが、しなの鉄道仕様に改造されており、ワンマン運転です。ボックスシートに座っていれば以前と変わりませんが、終点の妙高高原駅に着く手前になると減速してポイントを渡るところが、かつてとは違うところ。妙高高原駅に0829に到着。ここで直江津行きのえちごトキメキ鉄道に乗り換えなのですが、電車は来ておらず、しばらくホームで待ちます。

直江津行きの折り返し電車は0836頃に到着。JRから譲渡されたE127系改装のET127系電車6両編成でした。おそらく朝の通勤通学対応かと思われますが、乗り込む乗客は6両編成に散らばってしまい、ガラガラの状態で発車。えちごトキメキ鉄道になってから発車と到着が低速での運転となっており、多少まどろっこしさを感じます。下り勾配の途中にある関山駅での発車時にはモーターが全くうならずに発車し、ほぼ惰性で転がっていくような感じでした。0924着の上越妙高駅で下車。すると反対側のホームに臨時列車が停車していました。

上越妙高駅から長岡経由で十日町まで走る「越乃Shu*Kura」号です。米どころ新潟が生んだ日本酒を味わうことができる、左党には嬉しい列車で、日本酒の利き酒や、新潟の銘酒を取り揃えています。もちろんお酒を飲みながら、米どころ新潟の車窓を楽しむことができます。

「越乃Shu*Kura」停車駅にはこのような駅名標が用意されています。
ひとしきり写真を撮ってから一旦駅を出ます。思わぬ事態に出費が予想されるので資金を調達しなければいけません。 


山形日和。~1

2015-07-21 20:12:08 | 旅行

7月の3連休。ふと思い立って乗り鉄に行ってきました。
7月19日早朝4時40分に自宅を出て、最寄りの舞浜駅まで歩きます。舞浜駅MV端末の前に立ち、今回使用する予定の週末パスを買おうと、端末を操作しますが、19日の日付が出てきません。嫌な予感がして脇のみどりの窓口に備え付けてある時刻表をめくると、乗車前日までの発売とありました。ここで家に帰ろうかと思いましたが、ホテルも予約済みなのでどんな手段を使っても行くしかありません。仕方がないのでとりあえず長野まで普通乗車券を買って乗ります。舞浜0513発の京葉線東京行きに乗り東京駅へ。えきねっとで予約した新幹線特急券を引き取って、朝ごはんのお弁当を買って新幹線ホームへ。

0616発金沢ゆきかがやき501号に乗ります。E7系電車でした。連休2日目で話題の北陸新幹線の金沢ゆきの始発電車ですが、窓側がさらりと埋まる程度の乗車率でした。朝ごはんを食べてから今後の行程ときっぷを検討します。きっぷは普通乗車券を買うのですが、なるべく長い距離にして運賃を抑えねばなりません。そこでとりあえず上越妙高駅まで行って、上越妙高から新潟県内はえちごツーデーパスを使い、フリー区間から外れる小国から山形、仙台経由舞浜まで乗車券を買うことにします。

そうこうしている間に列車は高崎を過ぎ、上越新幹線との分岐点に。ふと車窓を見ると、浅間山の姿が見えました。現在浅間山は噴火警戒レベル2で高崎辺りからでも噴煙らしきものが漂っているのが見えました。かがやき号は大宮を出ると長野まで止まらないので、車内は静かなもの。朝の眠りの補充をしているうちに長野に0739に到着。長野からは北陸新幹線開業の陰でJRから切り離され、第三セクター鉄道になった旧信越本線に乗ります。