新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

関西へ〜3

2020-03-24 20:09:51 | 旅行
0830発の大阪難波行きはアーバンライナーで運転です。

発車時間間際になって回送で到着した電車は2編成のみの21020系「アーバンライナーnext」でした。なんとなくイルカにも似ているような、先ごろ引退した700系新幹線にも似ているような、そんな愛嬌のある電車です。

21020系アーバンライナーnextは1988年に登場した21000系アーバンライナーが更新時期を迎えたことから、工場入場時の代替車として2002年に登場しました。社会情勢の変化に対応するために全車禁煙、喫煙コーナーの設置、またトイレの男女別化や車椅子対応トイレの形状を円弧化するなど、のちの新幹線・JR特急・私鉄特急にも影響を与えました。この車両をベースにして21000系の更新工事がおこなわれ、アーバンライナーplusとなっています。
2003年に鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しており、そのプレートが運転席後方についていました。

乗車したのはデラックス車両。2-1列配置のシートで近鉄特急のグリーン車とでもいいましょうか。1人がけの席に座って大和八木までの時間を過ごします。ちなみに近鉄特急でデラックス車両を連結しているのはアーバンライナーの他に伊勢志摩ライナー、さくらライナー、ひのとり、そして全車デラックス車のしまかぜと青の交響曲です。

今回は大和八木、橿原神宮前で乗り換えて吉野へ向かうので、近鉄名古屋から橿原神宮前まで通しで特急券を買っています。橿原神宮前から吉野までも特急に連絡しているのですが、連絡の特急は「青の交響曲」で運転の列車で、残念ながら満席だったので橿原神宮前までにしてあります。
0830に近鉄名古屋を発車。乗車したのは途中駅停車タイプの列車ですが、それでも大和八木までは1時間47分。近鉄特急もなかなか速いです。木曽三川を渡り三重県に入り桑名・近鉄四日市で乗車がありましたが、それ以降は乗車もなく落ち着いた雰囲気。窓から入る陽射しを物ともせずに車窓を眺めて過ごします。伊勢中川構内で短絡線に入り名古屋線から大阪線へ。このあたりは覚えているのですが記憶がなくなり気がつくと列車は名張についていました。近鉄大阪線のハイライト青山峠越えを寝て過ごしていました。名張を出ると列車は山道を下り奈良盆地へ。目的地の大和八木に1017に到着。ここで乗り換えとなります。

乗り換え時間がちょっとあったので駅前に出て見たり、大手私鉄では珍しく発売している硬券入場券を窓口で買い求めたりします。1035発橿原神宮前行き特急は吉野連絡の副標を掲げた12200系「新スナックカー」でした。引退の決まっている車両ですが、わずか5分の乗車では席をあたためる暇もありません。1040に橿原神宮前駅に到着します。

橿原神宮前駅は橿原神宮や神武天皇陵への最寄駅として有名で、先年の天皇陛下代替わりの際には上皇・上皇后両陛下、天皇・皇后両陛下も神武天皇陵参拝の折にお召し列車の「しまかぜ」に乗って来訪されている駅です。中央口駅舎は村野藤吾氏の設計によるもので、橿原神宮の拝殿を模したものだとされており、近畿の駅百選にも選ばれています。

橿原神宮前駅前にあった黄色の郵便ポスト。橿原市と宮崎市の姉妹都市50周年を記念して、神武天皇ゆかりの地である宮崎県青島神社や高千穂に設置されている「幸せの黄色いポスト」を設置しているようです。


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