新・空と鷹と鉄の間に

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B747旅客型引退へ

2013-06-02 20:20:23 | 旅行


1970年に日本航空がボーイングB747-100を就航させてから43年。2013年度をもってB747旅客型が日本の空から引退することになりました。
現在B747の旅客型はANAにB747-400D型が5機残っており、羽田ー新千歳・那覇に就航していますが、6月より順次退役が始まり、2013年度中に全機引退の予定です。
このB747は最大設定座席数が500席を超えた初めての飛行機で、その収容力の高さからそれまで高嶺の花であった、航空機による旅行を大衆化した機材でした。また日本国内では当時の空港施設の脆弱性と、大都市幹線の高需要を満たすのに適した機材として重宝され、ボーイングも短距離仕様機(B747SR-100、B747-400D)を開発するほどでした。また日本航空のみが発注した機体(B747-100B/SUD、B747-300SR)もありました。そのため日本ではポピュラーな機材として親しまれ、ジャンボジェットなる愛称も付けられました。
しかし双発機の台頭や、燃費効率の悪さから徐々に引退をしてゆき、さらにB747の需要の高かった大阪伊丹空港の4発機離着陸禁止により急速に引退が進みJALでは2011年に完全引退し、今回のANA機の引退で日本の空から引退することとなりました。
しかしB747自体が日本の空から消える訳ではなく、日本貨物航空で貨物機として活躍しており、こちらは最新型のB747-8Fの導入も行われています。が、ひとつの時代が終わってしまうのは否めません。

ちなみに航空自衛隊千歳基地にはB-747政府専用機2機が配備されていますが、こちらも民間機のB747引退により、退役が噂されており、後継機としてB777やB787があがっています。 


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