新・空と鷹と鉄の間に

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流鉄流山線

2021-05-16 20:39:31 | 鉄道

千葉県松戸市の常磐線馬橋駅から、小さなローカル鉄道が走っています。

JR常磐線の複々線の線路の脇に短いホームと2両編成の電車。馬橋と流山の間を結ぶ流鉄流山線です。今日は東京から一番近いローカル線に乗ってきました。

流鉄流山線は馬橋と流山を結ぶ目的で流山側の住民の出資により1913年に設立、1916年に開通した鉄道で、営業距離5.7kmに5つの駅がある小さな鉄道です。全線乗車しても12分です。かつては流山の名産品である味醂の出荷など貨物の輸送もありましたが、現在は流山市から東京方面へのアクセス鉄道として機能しています。しかし2005年のつくばエクスプレス開業は打撃を受けたようです。

電車は西武鉄道から譲渡された西武新101系を改造した2両編成の電車。流鉄では編成ごとに愛称がつけられており、「流星」のほかに「さくら」「若葉」「なのはな」「あかぎ」の5編成が在籍し、それぞれ車体のカラーが違っています。

始発の馬橋駅は木製の上家の残るレトロな佇まい。それもそのはず。1971年の常磐線・地下鉄千代田線直通運転までは国鉄との共同使用駅で、このホームに国鉄常磐線の列車が発着していました。レトロ感はホームだけではなく、改札口も自動改札などありません。自動券売機は設置されていますが、窓口には硬券乗車券と硬券入場券が常備されています。

馬橋駅で一日乗車券と硬券入場券を購入して電車に乗ります。一日乗車券の図柄は3種類あり、馬橋駅発行券と流山駅発行券、そのほか中間駅発行券で異なっています。一日乗車券は500円ですが、全線を往復乗っても400円なので、単純往復だと元が取れず、乗り降りをしなければなりません。もっとも全線で馬橋駅も含めて6駅なので、乗り降りすると言っても限られますが。なお流鉄では全駅に駅員がいて窓口で乗車券と硬券入場券を発売しています。

電車は20分間隔の運転を基本として朝夕時間帯に運転本数が増えますが、基本的は2本の列車が運転されています。途中の小金城趾駅は唯一の交換可能駅。電車は必ず小金城趾駅ですれ違います。

小金城駅のホームは島式ホームですが、やや長めに作られているので、電車が並んでいる姿も撮影できます。先に流山行きの電車が到着するので、流山行きの電車の方が停車時間が多めにとってあります。「流星」と「さくら」が運用についていました。

終点の流山駅は開業時からの木造駅舎が残り、関東の駅百選にも選ばれています。この流山駅には流鉄の本社や車庫が設置されており、運用についていない電車が留置されています。

2番線に留め置かれているのは黄緑色の「若葉」。平日の朝ラッシュ時間帯には2番線も使い交互発着をしているようですが、土曜休日や昼間は車両の留置に使われています。

駅の奥には車庫があり、横の道から整備中の電車がチラ見することができます。手前の黄色い電車が「なの花」。奥の赤い電車は「あかぎ」でジャッキアップされて整備中のようでした。
JR線との乗り換えはマンションの中にある幸谷駅でも乗り換えできます。駅のすぐ前はJR新松戸駅。常磐線と武蔵野線が交差する駅です。そのため流山から乗車する旅客のほとんどがこの幸谷駅で降りてしまいます。私も帰りは幸谷駅で降りて新松戸から武蔵野線に乗って帰りました。


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