新・空と鷹と鉄の間に

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2022年ブルーリボン・ローレル賞

2022-05-30 19:35:08 | 鉄道

2022年鉄道友の会選定ブルーリボン賞、ローレル賞受賞車両が決定しました。

 
ブルーリボン賞
京浜急行電鉄 新1000形1890番台電車
2002年から製造されている新1000形の20次車として登場した1890番台車は、15次車をベースにした全塗装ステンレス車両で、京急ではじめてのデュアルシートを採用、新型コロナ下で製造されたため「抗菌・抗ウイルス座席シート地」を座席モケットに採用。さらに中間車にトイレを設置し、通常運行からイベント列車まで幅広く対応できる車両となっています。また京急の車両で初めての愛称「Le Ciel」(ル・シエル)がつけられています。4輌編成5本が製造され、「モーニング・ウイング」号の増結車として運転されるほか、4+4両の8両編成でエアポート急行などで運転されています。
選定理由は「チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそろえたトータルバランスに優れた車両」としてブルーリボン賞に選定されました。
京浜急行としては1983年の2000形電車以来のブルーリボン賞受賞となりました。
 
ローレル賞
東京地下鉄 17000系、18000系電車

東京地下鉄有楽町線・副都心線用7000系、および半蔵門線用8000系置き換え用に登場した17000系と18000系。ほぼ同時期に設計製造されているため共通の部分も多く、兄弟車両のようになっています。東京メトロでは営団時代から車両を同時期に設計して共通化することが多く、千代田線6000系、有楽町線7000系、半蔵門線8000系のグループ、東西線05系19F~24F、千代田線06系、有楽町線07系のグループがほぼ同一の設計、東西線05系34F以降は半蔵門線08系の設計思想を反映させています。07系がのちにホームドアの関係で東西線に転籍しているのも共通設計のおかげともいえます。
17000系、18000系も基本仕様はほぼ同一のアルミ合金のダブルスキン構造、主電動機も永久磁石同期電動機を採用しています。ただライトの形状が異なっており、17000系は丸っぽい形状、18000系は直線的な形状で差をつけています。17000系は10両編成6本と8両編成15本が製造され、東京メトロ有楽町線と副都心線およびその乗り入れ路線で10000系とともに活躍しています。18000系は10両編成19本が製造される予定で、半蔵門線の8000系を置き換えます。
 
京阪電気鉄道 3000系電車3850形車
京阪本線で活躍する3000系電車コンフォート・サルーンの中間車でプレミアムシートサービス導入のために2020年から6両が製造されました。8000系ですでに導入されていたプレミアムカーを3000系にも導入するための新造ですが、既存車両の改造でまかなった8000系とは違い新たに製造されているので、8000系プレミアムカーよりもより快適になっています。シートピッチが20mm広げられた1040mmとなっているほか、窓割と座席割りが一致しています。
3000系は2009年にローレル賞を受賞しており、今回の受賞で初めて同一系列が2度受賞することとなり、3000系は編成内で2種類のローレル賞プレートがつくことになります。

本年は候補車両が5車種と非常に少なく、JR、私鉄ともに新型車両が通勤型のみで特急型が全くありませんでした。コロナの影響がこんなところにも出ているのかといった印象です。
来年は西九州新幹線N700S系やJR東海のHC85系が営業運転を開始するのでそのあたりが注目になりそうです。


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