新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

北の国から2024秋〜7

2024-10-08 20:25:54 | 旅行

特急ニセコ号は札幌と函館の間を小樽・倶知安・ニセコ経由の函館本線を走る特急列車で、並行在来線として廃止が取りざたされているいわゆる函館山線を走ってゆきます。室蘭・千歳線経由の特急北斗は3時間半で走破しますが、およそ5時間かけて走ります。そんな列車ですから物好きしか乗らないだろうと思いますが、車内清掃をしている列車の乗車口に列ができるほどでした。
車内清掃が終わり乗車します。窓側がほぼ埋まる程度の乗車率。なかなかの乗りっぷりです。とはいえ半数ぐらいは列車が目的のようです。1341に函館を発車。

発車してから早速お弁当を広げます。買って来たのは函館みかどの北の駅弁屋さん。函館みかどで販売していたお弁当を一口づつ味わえるお弁当です。

中身はこんな感じ。左上から鰊みがき弁当、鮭ハラス弁当、つぶ貝弁当、いくら弁当、いか飯、香の物、みかどのかにめし、豚わっぱ飯となっています。函館の味を一口づつ味わえるので、函館駅では買ってしまう定番のお弁当です。

新函館北斗を発車すると列車は勾配を登って大沼公園へと向かいます。臨時列車ゆえの悲しさか、仁山と大沼で行違い列車との待ち合わせのため停車。結果大沼公園まで各駅停車となりました。小沼越しの駒ヶ岳の姿もきっちりと捉えることができました。

今年の列車から札幌行きのみ停車するようになった大沼公園駅。停車時間で大沼名物大沼だんごの販売があり、ミスターどうでしょう鈴井さんがお見舞いされた、甘い大沼だんごを買うことができます。乗客がホームに降りて次々におだんごを買っています。先ほどお弁当を食べたばかりでお腹いっぱいなので買いませんでしたが。

初めてニセコ号が停車するようになった大沼公園駅では、懐かしい青函トンネルやSL函館大沼号のオレンジカードの展示もありました。オレンジカード自体も懐かしいですが、青函トンネルをゆく485系特急はつかり号や、赤い電気機関車ED79に牽引された快速海峡号や寝台特急北斗星号も非常に懐かしいです。

発車時刻が近くなると、改札口に掲示されていた改札案内の札が展示に加わり、わらわらと大きなお友達が撮影に勤しんでいました。

1430に大沼公園駅を発車すると車窓右手に北海道駒ヶ岳の姿が見られます。北海道駒ヶ岳は渡島半島を象徴する活火山で、渡島富士とも呼ばれています。成層火山ではありますが、噴火と山体崩壊を繰り返して形成された山体は南側の七星・大沼からみると優美な姿を見せていますが、森・鹿部方面から見ると荒々しい姿を見せています。

このように森駅近くになるとその姿が変化します。同じように水蒸気爆発によって山体崩壊を起こした会津磐梯山によく似た景色でもあり、山体崩壊によって大沼・小沼が形成された点も似通っており、なにかお馴染み感のある山です。
森駅から長万部駅までは内浦湾沿いを走ります。内浦湾越しに有珠山などの山が見られる区間でもあります。列車は特急列車らしく高速で走ってゆくので、車窓をぼーっと見ながら過ごします。

函館本線と室蘭本線の分岐駅、長万部には1542着。ここで10分ほど停車時間があります。函館を出てちょうど2時間。まだまだ先は長いのでホームに出て体を伸ばします。ホームに降りるとかなりの涼しさを感じます。そして長万部といえば…。

でました。長万部のゆるキャラまんべくんです。ユルかわいいというかキモかわいいと言った方がしっくりくるキャラです。こうして臨時列車の発着に合わせてやって来て愛想を振りまくことで覚えてもらえるから効果はありますね。

函館行きの特急北斗と後を追って来た貨物列車の通過を待って1553に長万部駅を発車します。