宇治山田1335発賢島ゆき特急はビスタカーでの運転のはずですが、指定されたのは一般車。ビスタカーの2階に乗りたかったですが、前の方の車両で賢島駅の改札は先頭車寄りにあるので、近い方の車両という配慮なのでしょう。
宇治山田駅は駅の外装は非常に特徴的ではありますが、ホームはいたって普通の高架駅。しかし、宇治山田駅には非常に魅力的な施設が残っています。
それが頭端式ホームの1・2番線の先にある転車台。鉄道の転車台というのは聞きますが、この転車台はバスのもの。
そしてホームの脇にはバスが入れるスペースがあります。
このスペースは鳥羽方面へ線路が繋がっていなかった時代、近鉄特急でここまでやって来た観光客を鳥羽・志摩方面へバスで輸送するため、電車からバスへ乗り換えをスムーズに行うための施設。先ほどの転車台はここへやって来たバスを方向転換させるものです。究極のバリアフリーで観光客をスムーズに輸送する近鉄の意気込みを感じられる施設です。今は鳥羽・志摩方面へ特急が直通しているので過去の遺物となっています。
宇治山田1335発の賢島ゆき特急に乗って賢島を目指します。
鳥羽を発車するとミキモト真珠島や、
鳥羽水族館の建物が見えます。遠い昔にゆかりんといったことを思い出しました。
賢島には1422に到着。
ここまで乗って来たのは汎用特急車両の22000系ACE。後ろにビスタカーの30000系が連結されていました。
賢島駅にはしまかぜ2本と伊勢志摩ライナーの赤編成が停車していました。この後大阪難波・京都・近鉄名古屋へ向けて特急列車が次々と発車してゆくので、近鉄の特急電車が並んでいます。
駅前には2016年の伊勢志摩サミットの際にG7首脳が植樹した神宮槇が移植されています。ちなみに賢島駅構内には2016年の伊勢志摩サミットの記念館が併設されています。
賢島駅からホテルの送迎バスに乗って、本日のお宿へと向かいます。
宿泊したのは志摩市大王町の都リゾート奥志摩アクアフォレスト。旧ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩ですが、リブランドで都リゾートになりました。元々は郵便貯金保養施設メルパール伊勢志摩でしたが、郵政民営化の折に近鉄グループが取得して現在に至っています。
温泉施設も併設されているので、ちょっと散歩をして軽く汗をかいた後に温泉に入ったりしてのんびりと過ごします。夕食もバイキング形式ですが、海の幸、山の幸、また伊勢志摩の郷土料理などもあり、美味しくいただきました。
お部屋は英虞湾に面しており、夕方には夕焼けが非常に綺麗に見られるとのことですが、残念ながらこの日は雲が多く、あまり綺麗に夕焼けが見られませんでした。