予算特別委員会で、和泉都議が代表総括質問で豊洲市場の「黒い粉じん」問題について取り上げました。(参考:共産党都議団独自調査!豊洲市場の「黒い粉じん」から高濃度の重金属──都議会予特で和泉都議が質問)
市場長は清掃回数は増やしたとか、一般的な空間調査はしているなどあれこれ繰り返しましたが、「黒い粉じん」については調査を行なったとは答えませんでした。また、知事は「適切に対応する」とくり返すばかりで東京都として調査すると言明しませんでした。(参考:14日「赤旗」重金属粉じん ただちに調査・対策を 豊洲市場 和泉議員が質問)
これを受け、14日の予算特別委員会で、白石たみお都議が次のように発言しました。まずは、調査を行うことが必要です。
わが党は、代表総括質疑で、豊洲市場の黒い粉塵について、東京農工大学の渡辺泉教授に成分分析を依頼した結果、アンチモンや亜鉛、カドミウムなど、毒性の強い重金属類が、自然環境や、一般の道路粉塵ではあり得ない高濃度で検出されたことを明らかにしました。そして、知事に対し、働く人たちの健康を守るため、ただちに黒い粉塵の調査を行うよう求めました。
これに対し、市場長は、建築物衛生法に基づく、大気中の浮遊物調査を行ったという答弁をくり返しました。
昨日には、「豊洲市場における建築物衛生法に基づく空気環境測定結果」という文書を発表し、浮遊粉塵の測定結果は、建築物衛生法等の基準値以下だとしています。
しかし、ここで言う浮遊物調査は、建築物衛生法により、一定面積以上の建築物に義務づけられている、ごく一般的な空気環境測定にすぎません。豊洲市場独自で行ったものでもなければ、黒い粉塵の調査が目的でもありません。
したがって、その測定結果は、空気中に何らかの浮遊物がどれぐらいあるかという量を調べるだけで、浮遊物にどういう物質がふくまれているのか、ましてや重金属類が入っているかどうかを調べるものではありません。
要するに、東京都が黒い粉塵の調査分析をしていないことは明らかです。
豊洲市場の黒い粉塵の成分分析を都として行い、発生源をなくし、働く人たちの健康を守るための万全の対策をとるよう、改めてつよく要望しておくものです。
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