12日から都議会は予算特別委員会がはじまりました。
初日は、代表総括質疑。各会派がそれなりに時間をとって、知事と一問一答で論戦をします。
■豊洲市場の「黒い粉じん」は強い毒性がある
共産党都議団は、和泉なおみ都議(副幹事長)が質問に立ちました。
冒頭、和泉都議が突きつけたのは、豊洲市場の「黒い粉じん」についてです。
共産党都議団は、東京農工大学の渡辺泉教授に「黒い粉じん」の成分分析を依頼。その結果は、深刻なものであることが明らかになりました。
今回の結果から、市場で働く人たちの健康リスクを考えれば、都としてただちに調査し、分析することが必要です。
■どのような分析結果だったのか
予算特別委員会で配布した、「豊洲粉塵試料」の抜粋資料はコチラです。
自然界値と豊洲市場の「黒い粉じん」を比較すると、アンチモンの170倍をはじめ、その高濃度の重金属が検出されています。
もっとも高い値が検出されたアンチモン(Sb)は、毒性が極めて強い物質です。
上のグラフを見ると、銅、亜鉛、スズ、アンチモン、ビスマスが「非常に強い汚染」となっています。
道路粉じんと比較しても、豊洲市場内の「黒い粉じん」は高い数値が出ています。いうまでもなく、豊洲市場は閉鎖された建物内です。道路と比較しても、健康などに影響を与える可能性があります。
和泉都議は、市場で働くみなさんの健康を考えても、市場の開設者として実態を調査すべきだと求めたのに対し、小池知事は最後まで「適切に対応していく」という答弁に終始しました。
(参考)
「豊洲市場の粉じんから高濃度の重金属 タイヤ・路面がすり減り滞留か」(毎日)
「豊洲市場で健康に影響及ぼしかねない量の粉じん検出」(日刊スポーツ)
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。