今、何故 type46 に乗っているのだろうか?
あれは、インプレッサに乗っていた頃、普通の本屋で、ロータスファイルという雑誌を立ち読みして、ハッピーがつくるヨーロッパS2に魅せられたのが発端だった。
その以前から、漠然と フェラーリに乗りたいなぁ と考えていた。手が出せたとしてもフェラーリ308だろうと思っていたし、今もそう思っている。当時はヤフオクも流行っていなく、価格帯も知らなかった。
毎日、ヨーロッパS2のことを考えていると、いてもたってもいられなくなって、ハッピーまで行くことにした。
地図をみて、道がいりくんでいそうだから、自転車をこいでいくことにし、時間を見計らって出発したことを覚えている。当時は三鷹市に住んでおり、午前中に出発したが、葛飾のハッピーに着いたのが、夕方近くだったと記憶している。
住宅街をすすむと、突然たくさんのヨーロッパが見えてきて、店の前には綺麗なヨーロッパが停まっていた。ココだ!
自転車を少し離れた電柱に立て掛け、鍵をかけた。頭の中は、たくさんのヨーロッパで一杯になって、真っ白になっていた。恐る恐る店内に入り、ロータス49や、ロータスツインカムやBD系のエンジンを眺めていた。頃合いを見計らって、先代の社長さんに話し掛けた。
店の横に並ぶ傷んだヨーロッパをみて、古いヨーロッパを買って自分で直して乗りたいと伝えた。しかし、そのヨーロッパは、ハッピーが直して売るための車両か、修理を待つお客さんの車両かわからないが、売ってくれそうになかった。
しばらくして、先代の社長さんは、クラブの会長さんを紹介してくれた。クラブの会長さんは、まともな車両を最初に購入した方が良いと教えてくれ、さらに他のクラブ員の方が、私を助手席に乗せて、店の近くを走ってくれた。目の高さにガードレールの上辺があって、驚いたことを覚えている。
その日、店に遅くまでいると、皆にカツカレーが奢られた。これも思い出である。
ハッピーから古いヨーロッパを買うのは無理と判断し、代わりにヤフオクに出てくるヨーロッパを日々眺めていた。そんなある日、深緑色のヨーロッパS1が出てきた。
ロータスファイルや他の雑誌から、S1はフレームが分離できず、修理が大変だと知っていたが、見たことがないので、まぁ見てくるだけでもいいかぁ と軽~い気持ちで連絡をとったのが type46 との出会いの始まりである。
あとから聞くと,私が一番最初に連絡したらしい.休日のある日,職場の近くの待ち合わせ場所に出向き,ヨーロッパS1を見に行った.第一印象はとても綺麗な車であることだった.雨だったので試乗もせず,色々と詳しく車のことを聞いた.ちょうど一段落着いたところで,持ち主に電話がかかってきた.次に見にくる人らしい.そこで,持ち主から提案があった.
「いたずら半分で買う気もなく見にくる人がいるんですよ.」(私は心の中で焦りながら…)「そうかもしれませんねぇ.」と答えると,「この場で決めていただけるのであれば,今後の予定者の皆に断りの連絡をします.」と言われた!私の心はバクバクと音をたてていた.
「…幾らにしましょう…」と具体的な話になり,あれよあれよという間に購入の話が進んだ.全然予定していなかったので,手付金は手持ちの1万円也.今から思えば,いい判断をしたと思う.