霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

みずほ生活(5:お風呂)

2017-11-17 16:52:41 | 南極の思い出
風呂は通称「みずほ温泉」と呼んで、居住棟から30mほど離れた発電機室の向かいに浴槽が置いてあります。同じ通路なので-35度の空間です。お湯は発電機の熱交換ラジエターを風呂用に取り付けて沸かしています。放っておくと50-70℃にもなっているので、入る時は雪洞を掘った雪ブロックを入れて冷やすのですが、急に冷やすと発電機に影響するので加減しながら適温にします。
天井からは湯気が霜の結晶になり10-20cmもの大きさに成長して垂れ下がっていて、立つと頭はその結晶の中に埋まり真っ白になります。
雪ブロックは結構重くて雪洞から運ぶのは大変なことから、雪氷担当者とのアイデアで、浴槽の横にベニアで部屋を作り地上まで穴を開けて飛雪を取り込もうとなりました。試験をしたところ、すぐに雪が溜まり大成功で、雪ブロック運びの重労働から解放されました。