霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

冬の季節風(日本海)

2017-11-01 00:55:14 | 観測船の思い出
冬の日本海は季節風の吹き出しで常に強い北西風が吹き荒れ海は大時化が続きますが、そのど真ん中で50日程の観測を体験しました。それは、風速20m/sが連日続き、季節風の厳しさときつさが骨身に染みた航海でした。
そんなある日、起きた時に船の揺れがおさまっていて身体がとても楽なことがありました。風はすっかり止んでいて海も穏やかでした。不思議に思い天気図を見ると低気圧が来ていたのです。低気圧と言えば悪天候の原因との先入観がありますが、ここでは季節風の等圧線を緩めて天候が良くなるのです。眼から鱗でした。
航海中頃に補給のため新潟港に入港した折りに、朝市で食べた甘エビの美味しさにカルチャーショックを受けました。決して大袈裟ではなく、これまでの中で一二番にランクされる美味しさでした。